株価が「上昇」でも「下落」でも儲かる驚きの投資術 プロに負けない投資は「3つの鉄則」を守るだけ
このように、ドル・コスト平均法であれば、「価格が下がったらたくさん買えて嬉しい、価格が上がったら評価額(資産)が増えて嬉しい」と、どちらでも嬉しく思えるのです。私たちのような普通の人に、とてもやさしい投資法といえるでしょう。とても消極的な投資法に見えますが、負けないことが勝ちに繋がります。 最後に、一部繰り返しになる部分もありますが、もう1つ大切なことも付け加えてまとめます。 ■価格の「上昇」も「下落」も嬉しいわけ
投資においては、マーケット志向にならず、ゴールベース志向になることが大切です。投資の目標は、今日明日に資産をつくることではなく、20年、30年後(またはもっと先)に資産を最大化させることです。 投資信託の価格が上がれば評価額が上がる、つまり資産が増えるので素直に喜べばいいです。これは簡単なことです。 対して、価格が下がっても悲しむ必要はありません。マーケットベース志向になるから悲しくなるんです。あなたはこれから何十年もかけて資産形成をするのですから、ゴールベース志向でいましょう。
つまり、いまどういう行動を取れば、長期的に資産を最大化できるのか考えることが大切です。価格が下がれば、それだけ多くの口数を買えるのですから、安く買えたと喜べばいいのです。 経験的に見ると年に一度は価格が暴落しますし、数年に一度は大暴落もありえます。コロナ・ショックやリーマン・ショックという言葉を聞いたことがあると思います。そんなときは、追加で安く仕込めると喜べばいいのです。 投資はメンタルが9割を占めると私は思います。心の持ちようが大事です。「病は気から」と言いますが、「投資の失敗も気から」とさえ、私は思います。
資産形成期においては、ゴールベース志向を持ち、価格が上昇しようと、下落しようと、どっちでも嬉しいという考え方が重要です。ドル・コスト平均法で負けない投資をしましょう。
桶井 道 :個人投資家(投資歴20数年)、物書き