株価が「上昇」でも「下落」でも儲かる驚きの投資術 プロに負けない投資は「3つの鉄則」を守るだけ
しかし、人間には感情があります。「価格が下がり過ぎて怖いから売ってしまいたい」などという感情によって、投資を誤ってしまうのが人間の性です。そして、チャートを見続けるのはリソースを無駄に使いますし、その割に成果は得られにくいです。 これを避けるためには、ドル・コスト平均法が最適解となります。この方法であれば、一気に大金を用意する必要もなく、毎月の積立投資さえ継続すれば、それが結果的にドル・コスト平均法になるわけで、私たちのような普通の人にやさしい投資法といえます。
ここで、ドル・コスト平均法の魔法のような力を例示してみましょう。1口あたりの価格が次のように変化する金融商品があるとします(わかりやすくするために、この価格設定にしています)。 1月1日:100円 2月1日:80円 3月1日:80円 4月1日:50円 5月1日:40円 6月1日:40円 7月1日:50円 8月1日:40円 9月1日:50円 10月1日:50円 11月1日:60円 12月1日:60円 この金融商品を2025年1月1日から2025年12月1日まで、毎月3万円ずつ、12カ月間で合計36万円分買ったとしましょう。
さて、2025年12月1日現在、あなたは得している(含み益がある)でしょうか? それとも損している(含み損がある)でしょうか? 直感では、きっと損していると感じられるのではないでしょうか。投資を始めた2025年1月1日に100円だった価格が、2025年12月1日に60円になってしまったのですから。 ■「100円→60円」でも得をしている! しかし、計算してみれば、意外な答えが出ます。実は、あなたは、このケースでも得をしているのです。
投資信託がいくらであろうとも、あなたは毎月3万円ずつ積立投資を継続していました。ドル・コスト平均法で、価格が安いときには多くの口数を買い付け、価格が高いときには少なく買い付けてきたわけです。 最初と最後だけで見ますと、2025年1月1日に100円だった価格が、2025年12月1日に60円まで、40%も下落してしまいました。 しかし、期間中、価格が安いときに多くの口数を買い付け、価格が高いときには少ない口数に控えていたお陰で、1年を通した結果では得をしているのです。投資額36万円(毎月3万円×12カ月)に対して、評価額は40万2000円と、約11.7%もの含み益があります。これがドル・コスト平均法の魔法です。