自民・高市氏、総裁選で「靖国参拝をいうから負けたと叱られる」「そこは反省していない」
自民党の高市早苗前経済安全保障担当相は11月29日夜、インターネット番組「言論テレビ」でジャーナリストの櫻井よしこ氏と対談し、石破茂首相(党総裁)に敗れた9月の総裁選について、自身が靖国神社参拝を明言したことと選択的夫婦別姓に反対したことを敗因と指摘する声を挙げ、「そこは自分で反省していないので。また叱られるでしょう」と語った。 【写真】靖国神社を参拝した高市氏 高市氏は「最近、よく怒られるのは『総理になっても靖国に行くと言ったことが一番大きな敗因。それは中国が嫌うこと』」とする周囲の〝助言〟を紹介した。選択的夫婦別姓の導入に反対していることについても、「(旧姓の)通称使用をあらゆる場面で通用する法律案を書いて自民党に提出するなど、私ほど通称使用ができるように行動した政治家はいないと思っている」と語った。 その上で、女性の昇進を阻む「ガラスの天井」を挙げて、「私の一番嫌いな言葉だ。選挙でダメだったのには原因がある。社会的な環境のせいにしたり(するものではない)」と語った。「国会議員で私をリーダーとしてふさわしい、党の顔としてふさわしいと思う人が足りなかった。もっと力強く政策を発信しないといけない」とも振り返った。 総裁選での公約が記された党機関紙を取り出して、「総理だったら、所信表明演説でこれと同じことを言って、一つずつ着実にやっていくだろう。国家経営に携わって、日本のためにやりたいことは変わらない。自分の中ではっきりしている」と強調した。 次期総裁選に関しては、林芳正官房長官を念頭に「保守系といわれるグループが割れると、恐らくそうではない人が勝つでしょう。官邸におられる方を含めて」と述べ、小林鷹之元経済安全保障担当相らとの連携に意欲を示した。