「ユウキは優秀な生徒で速くなりすぎ」アルボン先生、愛弟子角田裕毅の成長を喜ぶも「中団勢最大のライバル」と警戒|WEDNESDAY F1 TIME
ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが第4戦日本GPを前に、鈴鹿での戦いに意欲を示している。その中で、かつて2021年にアドバイザーとして補佐し、2022年からはライバルチームのドライバーとして戦い続けている角田裕毅についても言及した。 日本GPに向けて来日したアルボンは渋谷で行われているイベントに参加し、そこに『DAZN』が直撃。その言葉は『WEDNESDAY F1 Time #6』で公開されている。かつてアルボンとはフォーミュラ・ルノーなど同一コンペティションで戦った旧知の仲、笹原右京氏がインタビュアーを務めた。
第3戦オーストラリアGPでは初日に大クラッシュを喫し、2日目から僚友ローガン・サージェントのマシンを借りて走ることになったアルボン。メルボルンのレースを終えると、一度イギリスに戻り、それからタイに渡航したあと、日本に来日したという。 日本の印象については「日本が好きだから(来日できて)嬉しいね」と笑顔で語った。 「最近の日本GPは盛り上がりを感じるよ。実際に過去2年間、鈴鹿でのレースは多くのファンが喜ぶものとなっている」 「日本人のF1ファンだけでなく、国外からも訪れている熱心なファンが多いと感じるね。でもいつだって日本は特別だよ。ファンも他とは違って優しいんだ」
2024年の日本GPは、鈴鹿で初めての春開催となる。天候が日曜日に崩れるのではとの予報も出ているが、その点はアルボンも懸念しているようだ。 「天気が怪しいね。鈴鹿らしい状況になるかもしれない。近年の鈴鹿は雨や台風など、悪天候に見舞われているから」 「でも僕にとっては大好きなコースだし、楽しく走れると思う。力が拮抗していて、僅差の勝負になるだろうけど頑張るつもりだよ」
そして笹原氏は、現RBの角田裕毅についても質問。“日本にはあなたのファンが多くいる。アルファタウリ時代に角田裕毅(F1初年度の2021年)を指導した。日本のみんなはあなたのことを、親しみを込めてアルボン先生と呼んでいるよ”と聞くと、アルボンは笑顔で角田の成長ぶりに賛辞を贈っている。 「ユウキは優秀な生徒で速くなりすぎたよ。楽しいヤツだから、一緒に何かをすることが大好きなんだ」 「僕もF1での最初の2シーズン(2019年、2020年)は本当に苦しんだ。だからその時の経験を伝えられたのは良かったよ」 「僕はそこまで貢献していないけど、彼の成長は本当に嬉しいんだ。そして今や、中団勢では大きな競争相手となっている。その中でも彼のスピードは群を抜いているよ。僕らにとっては最大のライバルだ」 角田はF1デビュー直後の2021年、アルファタウリのAT02へのアダプトに苦労し、なかなか結果を残せずにいた。そこでレッドブルは、リザーブだったアルボンを角田のアドバイザーに指名。タイ人ドライバーは兄貴分として角田に自らの経験を伝えた。
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