小嶋陽菜、自ら創り上げた“比べられない場所”…成功へと導いたパブリックイメージを覆す“責任感”
■仕事優先、プライベートは焦っていない「人と比べなくてもいい場所を作ったのがよかったのかも」
――写真集のインタビュー内に、ご結婚や出産について、「仕事や会社のことを優先しているから、自分のことはどんどん後回しになっている」とご回答もありました。周囲のライフステージが進むことで、不安や焦りを感じることはよくありますが、小嶋さんご自身はどのような気持ちになることが多かったですか? 【小嶋陽菜】もしかしたら私、あんまり人と比べていないのかもしれないです(笑)。焦ってもいないし、いつか結婚もしたいなと思っているけど、今じゃなくてもいいかなと。 ――AKB48でアイドルとして活動されている時は、周りと比較される毎日だったのではないでしょうか? 【小嶋陽菜】そうですね。総選挙の順位、握手会の売り上げや、ポジションと、ずっと比べられる環境にはいました(笑)。でも、それに捉われすぎないように、自分で違う場所を作っていった感じかな。そうしないと、やっていられなかったのかもしれないです。 ――違う場所を作ることで、自分を保っていた? 【小嶋陽菜】はい。アイドルとして活動していたとき、グループのことで悩むことがあっても、別の分野のコミュニティに行くと、たいしたことではない、悩まなくてもいいことなんだと思考をリセットすることができていました。自分が比べられなくていい場所を見つけて、創り上げていった感じです。演技が苦手な私がAKB48を卒業して、もし女優になっていたら、「変だった」とか言われていたと思うので(笑)。それがない比べられない場所を自分の好きな領域の中で探しました。 ――今は、仕事を優先? 【小嶋陽菜】そうですね。社員も80人程いて、スタッフも100人を超えましたし、たくさんの責任があるので。お客様も増えて、毎回コレクションを楽しみにしてくださる方もいらっしゃいます。ありがたいことに、生きがいっていう声もいただくので、その期待に応えたいと思っています。 ――8月には株式会社yutoriとの資本提携も発表され話題になっていましたが、この先はどのようなビジョンを持たれていますか? 【小嶋陽菜】引き続きお客様の期待に応えて、事業を伸ばしていきたいと思っています。アパレルの店舗が増えたり、ビューティーも好調なので、国内外に広げていきたいですね。あとは、自分が積んできた経験を生かして、後輩のやりたいことを支援するとか、下の世代を応援することもしていきたいと思っています。まだまだ発展途中でやりきった感はないので、これからいろいろやりたいですし、自分自身もアップデートしてきたいですね。 (取材・文/辻内史佳)