小嶋陽菜、自ら創り上げた“比べられない場所”…成功へと導いたパブリックイメージを覆す“責任感”
タレントで実業家の小嶋陽菜が、10月28日に約10年ぶりとなる写真集『かもしれない』(宝島社)を発売。AKB48の1期生として活躍し、卒業後は自身のファッションブランド「Her lip to」を立ち上げ、2020年に「Her lip to」を運営するheart relationを創業。今年8月には、株式会社yutoriとの資本提携も発表され話題になった。アイドル時代は自由でフワフワしたイメージの強かった彼女が、経営者としての道を切り開いた今、見据えるこの先とは。自身の立ち位置を俯瞰して見えてきたことを聞いた。 【写真集カット】”マシュマロボディ”を惜しげもなく披露した小嶋陽菜
■プロデュース“される側”から“する側”になった10年…「企画の段階から、一緒に案を出せるようになりました」
――前回の写真集『どうする?』(宝島社)から約10年、今回なぜこのタイミングで写真集を出そうと思われたのでしょうか? 【小嶋陽菜】自分のブランドを立ち上げたり、会社を作って社長を務める中で、自社の商品をメインに撮影することはあるのですが、グラビアはもちろん自分自身を撮影してもらえる機会がそこまでなかったんです。まずはしっかり会社を経営して、社長としても結果を出したい思いが強くて。中途半端な状態ではやりたくなかったので、意味がある時に出したいなと思っていました。今年は会社としてリリースもありましたし、社長という認識もしていただけている気がしたので、10年越しに出させていただくことになりました。 ――撮影はスペインで行われたそうですが、お気に入りのカットや印象に残っている写真はありますか? 【小嶋陽菜】女の子が好きなカラーリングや衣装、攻めたランジェリー、グラビアっぽい水着から、ファッションぽいところもあって、本当に色々な衣装やシチュエーションで撮影させていただきました。全部お気に入りなので難しいですけど、赤のミニワンピは印象的かも。スペインの郊外で撮影したんですけど、テラコッタの街並みに赤のワンピが映えていて、色のバランスもすごく好きですね。全てお任せの撮影は、ここ数年はなかったのでとても新鮮でした。前回の写真集とほぼ同じチームですごく信頼していますし、色々案を出していただけて楽しかったです。 ――ご自身のブランドで撮影するときとの違いも感じましたか? 【小嶋陽菜】ブランドの撮影では、洋服をよく見せたり、ECページで着映えさせたりする見せ方なんですよね。表情やポーズも自分の中でフォーマットがあるので、余白はあまりないというか。でも写真集では、洋服を売るときには絶対使わないカットや、数枚しかセレクトしない時には選ばないような、抜け感や素っぽい表情を選んでいただいているのも、おもしろかったです。 ――前回の写真集を撮影されたときは、AKB48として活動されていた時期でした。今回はプロデュースする側、作り手の立場を経験されたことで、“自分の魅せ方”に変化が生まれた部分はありましたか? 【小嶋陽菜】普段は自分で写真のディレクションをするので、“この場所だったらこう撮りたい”という思いは、自分の中で生まれるようになりました。今回も、ホテルで撮影した鏡越しのショットは、最初インスタ用に自分で撮ったものでした。それがすごくかわいかったので、写真集でもそのカットを撮りたいとリクエストして。エレベーターの中でのカットも、ちょうどホテルに帰ってきた時に思いついて、「エレベーター内の全面を映して、映えるカラーで撮ったらかわいくないですか?」って提案させてもらいました。 ――自ら魅せ方まで提案するところは、10年前と大きく違うところですかね? 【小嶋陽菜】そうかもしれないですね。このシチュエーションなら、この色のワンピがいいかもって、合わせ方も頭で想像できるようになりました。10年前はとにかく忙しくて、言われたことをこなすのに精いっぱいでしたけど、今は一緒に考えたり、PRには何が重要か打ち合わせしたりもできるようになりましたね。