小嶋陽菜、自ら創り上げた“比べられない場所”…成功へと導いたパブリックイメージを覆す“責任感”
■部下への発言には最後まで責任を持つ「この人になら言われても仕方ないと思ってもらえるように行動」
――AKB48時代の小嶋さんは、フワっとしていて、自由で我が道を行くようなパブリックイメージもあったかと思います。写真集のインタビューでも、「真面目ということに世の中もファンも気づいてくれない(笑)」と仰っていましたが、世間とのイメージのギャップに悩んだことはありますか? 【小嶋陽菜】AKB48時代は、ライブでMCを考えたり演出をプロデュースしたりもしていたので、ファンの方は気づいてくれているのかもしれないですけどね(笑)。でも、テレビに出ている印象は確かにフワっとしていたかもしれないです。当時は自分でも、まさか経営者になるとは思ってもいなかったので。その頃は確かに、自分の意志はあまり言わないようにしていた部分はあります。 ――それが、会社を経営するようになって、言わないといけなくなった? 【小嶋陽菜】そうですね。言わないと伝わらないので、「こう思う、こうしたい」ということは言語化するようになりました。 ――最初は試行錯誤されたのではないでしょうか? 【小嶋陽菜】大変でした(笑)。それまでは大勢の前でスピーチするのも、年に1度の総選挙の時ぐらいだったので。毎月のようにそういう機会があるのは初めての経験でしたし、やりながら学んでいく感じでしたね。色々なタイプの女の子がいる環境にいたので、1対1での面談でも、それぞれの相手にあったモチベーションが上がる伝え方や話し方を、試行錯誤しながら見つけていきました。 ――先日ご出演されていた番組でも、小嶋さんの部下へのダメ出しの仕方に注目が集まっていました。的確なダメ出しをしつつ、部下や周りを傷つけない言い方・頼み方に大きな反響がありましたが、ご自身で意識されていることはありますか? 【小嶋陽菜】実はあんまり自覚がなくて。結構言いたいことは言っていると思うんですけど、雰囲気とか声のトーン、しゃべり方なんですかね?(笑)。でも、言ったからには自分がちゃんとやるとか、良いクオリティのパフォーマンスをする、責任を持つこととは大事だと思っています。 ――言うからにはちゃんとやる? 【小嶋陽菜】そうそう、何もしない人には言われたくないじゃないですか。だから、この人になら言われても仕方ない、やっぱりすごいなって思わせ続けることは意識しています。しっかり最後までやりきって、結果は出します。イケてない人に言われたくないだろうから、ビジュアルも保ちたいと思っています。 ――会社の社長として成長するために、陰ながらかなり勉強された? 【小嶋陽菜】いえいえ、本当にやりながら学びました。お勉強はできないです(笑)。ただ、軌道修正能力は高い方だと思っていて。今までの経験上、頑固にならず、言われたことを柔軟に受け入れられる力はあるかもしれないですね。 ――新作アイテムの生地の確認や試着など、世に出すものに対して小嶋さん自ら厳しくチェックを行っているとのことですが、クオリティを追求する上でもっとも大切にされていることを教えてください。 【小嶋陽菜】自分のフィルターを通していいなと思ったものを世の中に出したいので、中途半端な状態では出さないことにこだわっています。アパレル、ランジェリー、ビューティーすべてにおいて、少しでも気になることがあったら最後まで修正して、仕上げるようにしています。