ロシア派兵の北朝鮮兵士は「既に戦闘参加」 韓国情報機関が発表
北朝鮮がロシアに派兵した問題を巡り、韓国の国家情報院(国情院)は13日、北朝鮮兵士がロシア西部クルスク州に移動し、ウクライナ兵士との戦闘に「既に参加している」と発表した。韓国政府は露朝軍事協力の進展に応じて「段階的な措置を取る」としており、今後の対応が注目される。 【写真まとめ】石置いた顔面にハンマー…北朝鮮軍の特殊作戦部隊基地での訓練 韓国政府は「措置」には経済、軍事、外交の各分野があるとし、段階を上げる基準について「北朝鮮兵の戦闘開始」(韓国政府高官)としていた。 北朝鮮兵士の戦闘を巡っては、ウクライナのウメロフ国防相は今月上旬に自国軍との間で初の交戦があったと公表した。一方で戦闘は「小規模な接触だった」と説明。韓国大統領府の関係者も「本格的な戦闘はまだ始まっていない」との見方を示していた。 韓国政府はこれまでウクライナに対し、殺傷兵器は直接供与していない。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は7日、ウクライナへの武器支援も「排除しない」と言及。一方、武器支援をする場合は攻撃目的のものではなく、「防御武器から優先的に考慮する」と説明した。【ソウル日下部元美】