秋田県のスーパーで従業員がクマに襲われケガ もし市街地にクマがあらわれたら、どう対処する? 熊の捕獲や駆除までの手続きはこんなに大変だった!
秋田県秋田市のスーパーにクマが侵入し、男性従業員にケガを負わせ、たてこもった・・・。 【写真を見る】秋田県のスーパーで従業員がクマに襲われケガ もし市街地にクマがあらわれたら、どう対処する? 熊の捕獲や駆除までの手続きはこんなに大変だった! 先月30日、衝撃のニュースが全国を駆け巡りました。 そのまま丸2日以上スーパーにとどまったクマは、きょう箱罠に入り、電気を使って駆除されたあと店の外へ運び出されました。 クマによる被害は秋田県だけではなく日本中で起きています。山道でクマに出会いケガをするような事案が多発するだけではなく、時には市街地に出没し騒ぎになります。 今回もそうですが・・・すぐに解決できないことを不思議に思いませんでしたか? 実は、鳥獣保護法で保護されているクマはすぐに捕獲や駆除をすることはできません。 ではどうすればいいのでしょうか。 去年の秋、山形市では、住宅地付近にクマが出没したと想定した対応訓練が行われました。この訓練をふり返りながら、安全にクマを捕獲、もしくは駆除するためにはどんな問題や手続きがあるか、見ていきましょう。 ■ケガ人が出た想定で訓練 山形市環境課・豊後真課長「いつ人的被害が発生するかわからないという危機感を抱いている」 山形市は、2020年に住宅地にクマが出没した際の対応マニュアルを策定していています。 この日は(昨年11月17日)、全国的なクマの出没増加を受けて、山形市滑川の住宅地のそばにクマが出没しケガ人が出たとの想定で、マニュアルに沿った対応訓練が行われました。 ■複雑な手続きが必要 クマの目撃情報が寄せられると警察などが現場に向かい花火などで追い払いますが、鳥獣保護法で保護されているクマにはすぐに手が出せません。 複雑な手続きが必要です。 山形市役所に集まったのは県、市、警察、消防の関係者。クマの扱いには関係機関の同意が必要なのです。 山形市環境部・板垣裕子 部長「速やかに危険の除去を行うには銃器による捕獲を行うべきと考える」 ■しかし市は捕獲できない!!その理由と手続き しかし、ツキノワグマの捕獲の権限を持っているのは県。
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