根強い人気の「必殺シリーズ」、近年関連商品が続々発売され絶好調…「仕掛人」たちに聞いた
『SHOGUN 将軍』のエミー賞18部門受賞や『侍タイムスリッパー』の大ヒットで注目を集めている「時代劇」、にわかに起きたムーブメントの前からじわじわと人気を保っている存在がある。それが「必殺シリーズ」だ。 【画像】必殺Tシャツを着こなす地下セクシーアイドル 1972年に始まった『必殺仕掛人』(朝日放送・松竹)は“金をもらって恨みをはらす”裏稼業を描いた異色時代劇として高視聴率を記録し、シリーズ化が決定。続く『必殺仕置人』からは藤田まこと演じる中村主水が登場し、2023年のスペシャルドラマ『必殺仕事人』まで50年以上にわたりテレビや映画の人気コンテンツとなっている。 いまなお地上波やBS、CSで連日再放送されており、動画配信サービスでも高い人気を誇る必殺シリーズ、近年は関連商品の発表が相次いでいる。パチンコ、フィギュア、Tシャツ、手ぬぐい、キーホルダー、書籍、DVDマガジンなど、その数は多く、3つのジャンルの「仕掛人」に誕生秘話を聞いてみた――。
念願のフィギュア化
まず、世間を驚かせたのが、昨年発売された「念仏の鉄」フィギュアだ。山﨑努演じる念仏の鉄は『必殺仕置人』『新必殺仕置人』に登場したシリーズ屈指の人気キャラクターであり、1/6スケールによる精緻なフィギュアは1体49500円、2体セット96800円という高額商品にもかかわらず、たちまち完売となった。 なぜ、このような企画が実現したのか。念仏の鉄フィギュアを企画・発売したアワートレジャーの代表、永見浩士氏に話をうかがった。 「動機は単純で“どうしても、是が非でも鉄のフィギュアがほしい!”と思っていたからです。わたしは『新必殺仕置人』の大ファンで、とりわけ念仏の鉄が死んでしまう最終話『解散無用』を見終えたときの衝撃は凄まじく、何十年経っても色あせることはありませんでした。 そして近年、再現度の高いフィギュアを目にするようになってからは、鉄も製品化されるべきと、一ファンとしてずっと心待ちにしていました。しかし、日本ではこういったフィギュア化がなかなか成されず、それならばと機が熟したタイミングで万感の思いを込めて製品化した次第です」 これまでアワートレジャーは美少女フィギュアを中心にリリースしており、念仏の鉄の製品化については周囲の反対も大きかったという。永見氏を暴走させた鉄の魅力とは、どのようなところなのだろうか。 「まず憧れのような存在でした。普段は女好きで、やんちゃな言動を見せながらも闇の仕置人として圧倒的な強さを誇るのがかっこいい! それから、なんといっても力のみなぎった右手のアップの『ボキボキボキッ!』からの骨はずし……悪人を仕置する鉄の姿とレントゲン映像は何度見てもしびれました。 山﨑努さんからはフィギュア化の許諾をいただけただけでなく、『ぼくに協力できることがあればなんでもやるから』と仰ってくださり、当初予定になかった特製リーフレットを作成し、インタビューまで掲載することができました。版権元のみなさんも積極的に後押ししてくださいまして、もうやりきったというか、念仏の鉄ファンとして悔いはないですね」
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