【独自解説】公開後に修正・削除された投稿も…違法か?適法か?わかれる『解釈』兵庫・斎藤知事とPR会社代表の“食い違う主張”に見える『問題点』とは
2024年11月27日、斎藤知事の代理人弁護士による会見が行われ、PR会社代表の投稿との主張の食い違いが明らかになりました。解釈によって法律のエキスパートの間でも見解が分かれる中、一番の問題点とは?『読売テレビ』横須賀ゆきの解説委員と弁護士・赤堀順一郎氏のダブル解説です。 【動画で見る】違法か?適法か?斎藤知事とPR会社、“食い違う”主張と分かれる「解釈」
■物議を醸すPR会社の投稿 修正・削除された部分の詳細とは
斎藤知事の代理人・奥見司弁護士は今回の会見で、PR会社の投稿について「盛っている」としたものの、「改変ないし削除があったとして、それがいつ行われたことか全く把握していない」と話しました。
11月20日時点でのPR会社の投稿から、修正・削除された部分を見ていきます。まず、『はじめに』となっている部分で、“「SNS」という言葉が一人歩きしてしまっているので、斎藤陣営で広報全般を任せていただいた立場として、まとめを残しておきたいと思います”とありましたが、『斎藤陣営で』という部分が『今回』に修正されました。
『きっかけ』となっている部分では、きっかけを『スタート』に修正した上で、内容を一部削除しています。削除された内容を下記に記します。 “とある日、株式会社〇〇(PR会社の名前)のオフィスに現れたのは、斎藤元彦さん。それが全ての始まりでした。ご本人が何度も口にしている通り、政党や支持母体などの支援ゼロで本当にお一人から始められた”
“兵庫県庁での複数の会議に広報PRの有識者として出席しているため、元々斎藤さんとは面識がありましたが、まさか本当に弊社オフィスにお越しくださるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。”
そして、“オフィスで「#さいとう元知事がんばれ」大作戦を提案中”として写真を上げていましたが、『大作戦を提案中』から『を説明中』に修正しました。
また、SNS運用方針や提案資料の一部も削除されています。『SNS運用フェーズ』とする資料には、『フェーズ1:種まき』『フェーズ2:育成』『フェーズ3:収穫』と、10月1日~11月17日までに何をするのかがフェーズごとに分けて書かれていましたが、全て削除されました。 さらに、『ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました。』という文章も削除しています。
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