世界の登山靴ブランド図鑑|所変われば登山靴も変わる!
スイス/スペイン/イギリス
これら3国は登山靴作りではさほど有名ではないものの、じつにユニークで品質的にもすばらしい靴作りをしている。マウンテンマラソンの発祥地である英国は、山岳地を走ることに特化した製品作りで世界をリードしているといえるだろう。 <14 マムート> ご存じのように、同社は登山靴専門ブランドではない。だが、その登山靴のDNAはもともと同郷スイスの名門ブランドであったライケルから引き継がれたものであり、その高い技術力と品質には定評がある。 問:マムートスポーツグループジャパン。 <15 ボリエール> スペイン南東部に位置するバレンシア州ブレーナ。1975年、この街で靴工場長として働いていたヘシウス・ガルシアが、自身の思い描く理想の登山靴を作るために設立した。以来、歴史的名品を生み出していった。 問:ロストアロー <16 イノヴェイト> 軽くて自然な履き着心地を持ち、抜群のグリップ力でもっとも過酷なオフロード環境を走破できるシューズを作ること。2003年、こうしたミッションを実現するために英国人ウェイン・エディによって立ち上げられた。 問:デサントジャパン。
北アメリカ「新発想のアウトドアシューズが次々と誕生」
もともとは決して恵まれた靴作りの土壌を持っていたわけではないが、1970年代後半以降に育まれたスポーツシューズ文化によって靴作りの知識と技術を蓄積してきた米国を始めとした北米エリア。新しい技術や素材を積極的に取り入れながら、これまでにないハイキングシューズなどを次々と誕生させてきたといえる。
アメリカ
米国における靴作りのメッカとして知られるのは西海岸のオレゴン州ポートランドである。米国のなかでも近代まで森深く、木材産業が進んだことでスタンプタウン(切り株の街)と呼ばれた。その結果、ワークブーツ作りが盛んになったことは有名だ。 <17 アルトラ> 元アメリカ代表の長距離ランナーであったK・ゴールデン・ハーパーが、自然な走りを実現するためのゼロドロップシューズを生み出し、これをもとに2009年に設立。以来、一大ムーブメント巻き起こしている。 問:ロータス。 <18 チャコ> 1989年、カスタムシューズメーカーで働いていたマーク・ペイジェンによってコロラド州にて設立。より履きやすいスポーツサンダルを作ることを志して始め、足専門の整形外科医と協力した靴作りを行なっている。 問:エイアンドエフ。 <19 コロンビア モントレイル> 1997 年、軽量ハイキングシューズを作っていた「ワンスポーツ」をリブランドして誕生したトレイルランニングシューズメーカー。野山を走るランナーから絶大な支持を受けて立ち上がり、現在まで高い人気を誇る。 問コロンビアスポーツウェアジャパン。 <20 ダナー> 1932年、チャールズ・ダナーらによって創業され、3年後にポートランドに移転。このモデルは、米国で作られた初めての登山靴と謳われる「ダナー6490」の後継。ゴアテックス採用の「ダナーライト」も有名だ。 問:ダナージャパン。 <21 キーン> 2003年、カリフォルニア州でスポーツシューズのソール張り替えビジネスをしていたローリー・ファーストが設立。つま先の保護機能を備えたスポーツサンダルを生み出し、現在はハイキングシューズなども手がける。 問:キーン・ジャパン。 <22 メレル> 1981年、米国各地で靴作りを学んだランディ・メレルが、故郷のユタ州バーナルで設立。処女作で、現在も販売される名作「ウィルダネス」を始め、「ジャングル モック」や「カメレオン」など大人気モデルが揃う。 問:丸紅フットウェア。 <23 オボズ> 2007年、アウトドアスポーツの聖地のひとつとして人気のモンタナ州ボーズマンで設立されたシューズメーカー。創業者は、40年以上フットウエア業界に関わり、熱烈なアウトドア愛好家であったジョン・コネリーだ。 問:三共スポーツ。 <24 テバ> 激流で有名なコロラド川のリバーガイドが、自身の経験を活かしてそれまでに存在しなかった水中で脱げにくいスポーツサンダルを発明。またたく間に人気となり、いまやなくてならない存在となった。 問:デッカーズジャパン。 <25 バスク> 1964年、高品質なワークブーツメーカーとして知られているレッドウィング社のアウトドア部門としてスタート。’84年に発表したバックパッキングブーツ「サンダウナー」が話題となり、世界に名を馳せた。 問:エイアンドエフ。 <26 ゼロシューズ> レナとスティーブン夫妻によって設立され、サンダル作りからスタートしたゼロドロップシューズメーカー。非常に薄いソールで足裏感覚を敏感にしながら、関節に負担がかかりにくい姿勢を見つけやすくする。 問:ケンコー社。