意外にも有馬記念未勝利のキンカメ産駒 エリザベス女王杯覇者がラストランで決めるか
ラストランで大仕事を成し遂げるか。エリザベス女王杯を制したスタニングローズ(牝5、栗東・高野友和厩舎)が、有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)でGI・3勝目を狙う。 【写真】スタニングローズこれまでの軌跡 スタニングローズは父キングカメハメハ、母ローザブランカ、母の父クロフネの血統。母はJRAで3勝。祖母のローズバドは01年のフィリーズレビューと03年のマーメイドSを制し、GIで2着3回の活躍馬。そして曽祖母のロゼカラーは95年のデイリー杯3歳S、叔父のローズキングダムは09年の朝日杯FSと10年のジャパンCを制している。 ここまで17戦6勝。3歳時にフラワーCを制し、オークスはスターズオンアースの2着。秋に紫苑Sで重賞2勝目を挙げると、秋華賞でGI初制覇を果たした。その後は6戦連続で5着以下と低迷していたものの、前走のエリザベス女王杯でGI・2勝目をゲット。そして今回は今年の大阪杯(8着)以来、2回目となる牡馬相手のGI参戦となる。一気に相手が強くなるが、鞍上は頼れるムーア騎手だけに、立ち回り一つで上位進出も可能だろう。 実はキングカメハメハ産駒は有馬記念を制したことがない。これまでに延べ26頭が挑み、14年のトゥザワールド、18年のレイデオロの2着が最高着順。ラストランで天国の父に大きなプレゼントを届けることができるか。その走りに要注目となる。