平安文学への「熱」どう維持するか…大河ドラマ放送後の〝作戦会議〟 次世代に作品をつなぐ
この「ともしび」を守っていきたい
水野:たらればさんと同じく、清少納言推しリスナーさんからのコメントもありました。 <清少納言先輩ガチ勢としてささやかに生きてきましたが、たらればさんの存在により突然の心強い肯定をいただき、これからの人生も明るく過ごせそうです。ありがとうございます!> 水野:どうやったら平安大河がまた放送されるか、清少納言が主人公でいくにはどうするか、作戦会議ですね。 たらればさん:徳川家康はおそらく再来年の大河にも登場するでしょうから、3年ぶりぐらいで登場するわけですよね。だから清少納言も4,5年後ぐらいにぽろっとやっていいんだぞ、って思ってます。 水野:この1年でわたしは平安文学が身近になったので、勉強を続けたいなって思いました。 たらればさん:平安朝文学を専門としている国文学者たちも、この「ともしび」をなんとか守っていきたい、この熱をどれだけ維持できるのか……ってみんな思ってると思いますよ。 水野:そして何より、文学や和歌をはじめとした「文化」をずっと楽しめる社会であってほしいです。「今の世に、戦乱がない時代を描いたことが大事だと思う」というリプをいただきましたが、本当にそうだと思いました。 たらればさん:清少納言も紫式部も偉大な作家ですが、それと同じぐらい「作品を千年残したこと」もすばらしいですよね。「これは面白いものだから次世代につないでいこう、残していこう」と考えた人たちがいたから、今も残っているわけです。わたしたちもその「バトンをつなぐ役」になれる喜びに感謝ですね。 水野:いろんな方にスペースを聞いていただいて、記事も読んでいただいて、本当にありがとうございました。 たらればさん:幸せな1年でした。始まりがあれば終わりがあります。終わりがあるから始められる。また平安大河があったらみんなで集まりましょう。 水野:その時はまた、たらればさんの「始まったぞ皆の衆!」が見たいです。 ◆【大河ドラマ「光る君へ」たらればさんに聞く】は今回が最終回です。ご愛読ありがとうございました。 これまでの記事はこちら(https://withnews.jp/articles/keyword/10926)から。 総集編の放送にあわせて、たらればさんと書評家・渡辺祐真さん(スケザネさん)をお招きしたスペースを開催しました。アーカイブはこちら(https://x.com/i/spaces/1ynJODBYvlVxR)から聞けます。