米津玄師、あいみょん、YOASOBI Ayase、ACIDMAN……“ファン”だからこその愛に溢れたタイアップ楽曲
米津玄師が、新曲「BOW AND ARROW」を2025年1月4日より放送されるTVアニメ『メダリスト』(テレビ朝日系)のオープニング主題歌として書き下ろした。 【写真】YOASOBI、初ドーム公演をやり遂げた2人の表情 今作について、米津はもともと原作の漫画を読んでおり、「アニメ化するという情報を見かけ、できることなら曲を作らせて頂けないだろうか、と打診したことがBOW AND ARROWを作るに至るきっかけとなりました」(※1)とコメントしている。公開されたアニメPVでは「BOW AND ARROW」の一部を聴くことができ、スケートリンクを舞台にした物語と颯爽と滑る選手の姿が思い浮かぶような、疾走感のある楽曲になっている。 同じように、米津は以前にも『FINAL FANTASY XVI』のテーマソングとして「月を見ていた」を手掛けた。幼い頃から『FINAL FANTASY』シリーズをプレイしており、リリース時のインタビューで「これまでの楽曲とは違う作りかたをした」(※2)と語っていた米津。曲が流れるシーンまでにプレイヤーは長い時間をかけてゲームに取り組んでいるため、その没入感を損なわないよう、これまでのタイアップソング以上に物語に寄り添う比重を大きくしたのだという。こうした発想に至ったのは、自身もプレイヤーとしてゲームに親しんできたからこそだろう。実際に、楽曲はゲームの世界観を投影するようなシリアスな雰囲気で、歌詞はゲームのストーリーと紐づけて解釈が深まるような内容になっている。 先日、2025年3月7日公開の『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌として「スケッチ」を書き下ろしたことが発表されたあいみょんも、『ドラえもん』の大ファンだったという。発表直後には、自身のX(旧Twitter)でドラえもんとのび太との3ショットを添えて「ほんまに嬉しい。夢が叶ったよ!」と綴っていた。 あいみょんといえば、以前『映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~』の主題歌を担当した際にも、登場人物やエピソードを思い起こさせるような、作品への愛が詰まった楽曲「ハルノヒ」を届けてくれた。現時点では新曲「スケッチ」の全貌を知ることはできないが、おそらく今回も、物語を追いかけ続けた彼女だからこそ作れるような楽曲に仕上がっているのではないかと思う。