着床出血の特徴や生理との見分け方は? 妊娠のサインはいつ出るの?【医師監修】
着床出血が見られたら、すぐに気をつけたい4つのこと
着床完了後、女性の体のなかではさまざまな変化が起こり、受精卵は胎児へと成長するため、驚くようなスピードで体の基本となる器官が形成されていきます。 妊娠が判明していなくても、妊娠を望んでいたり、着床出血と思われる出血が見られ、妊娠の可能性があったりする場合は、なるべく体をいたわり、胎児に影響を与えると考えられることに注意しておくことが賢明です。
喫煙
たばこを吸うと、ニコチンの影響で血管の収縮が起こり、胎児に十分な酸素や栄養が届かなくなってしまいます。妊娠中の喫煙は胎児の発育や胎盤の機能に悪影響を及ぼし、流・早産や低体重児のリスクが上がることもわかっています。妊娠している女性自身の喫煙だけでなく、まわりの人が吸ったたばこの煙を吸う受動喫煙も悪影響があります。家族で禁煙について考えてみましょう。
薬の服用
薬の服用にとくに注意が必要な時期は、妊娠4~9週ごろで着床出血が起こる時期とは重ならないので、妊娠4週までに飲んだ薬の影響はまず心配いりません。ただ着床出血と思われる出血が見られ、妊娠の可能性がある場合、薬の服用に注意を払っておくと、のちの不安につながることは少なくなります。 薬を服用するときは薬剤師に相談し、市販薬をむやみに服用したり、用量用法を超えて服用することはやめましょう。
感染症
妊娠中は胎児への影響が心配される感染症がいくつかあり、とくに妊娠初期に気をつけたいものもあります。外出時はマスクをして、外出から戻ったら手洗いをするといった感染症対策をしておくと安心です。
アルコールやカフェイン
アルコールやカフェインは長期にわたり、多量に摂取するとおなかの赤ちゃんに影響を及ぼすことがわかっています。この程度なら大丈夫、ということははっきりとしていません。妊娠判明前の摂取で、すぐに影響を及ぼすことはほぼありませんが、ノンアルコールやノンカフェイン飲料に変えることでリスクを減らすことができます。
適切な時期に妊娠検査薬で検査を
着床出血と考えられる出血があったら、すぐに妊娠検査薬を試したい、という人もいるかもしれません。しかし、適切な時期に検査しないと正しい結果が出ません。 通常、妊娠検査薬は次の生理予定日の約1週間後から使用します。着床出血が起こっても、生理予定日から1週間たったころまで待ってから妊娠検査薬で検査するようにしましょう。 検査の結果が陽性だった場合は、受診して早い時期に正常妊娠かどうかを確認してもらいましょう。