上海発! ロールス・ロイスが「スピリット・オブ・エクスプレッション」を発表。世界中の風景をイメージした個性的な3台とは
スペクター エスカピズム
「スペクター エスカピズム」の大胆なカラーリングは、南米の熱帯地方からインスピレーションを受けている。エクステリアは、幸運をもたらすと信じられているランタナの鮮やかな赤をイメージ。上部セクションとコーチラインは、より落ち着いたテンペスト グレーでレンダリングされている。 インテリアは、セルビーグレー、パープルシルク、サンセットのレザーを組み合わせる。シートのパイピング、コントラスト・ステッチ、ヘッドレストのモノグラムにもサンセットが採用。オブシディアン・アユースの化粧板は、パープルシルクのステアリングホイールのスポークにまで及んでおり、パープルのインストルメントパネルがさらに引き立てる。 スターライト・ヘッドライナーは、サンセットの色合いの960個の光ファイバーで形成される。
ゴースト エクステンデッド エクスプレッショニズム
エクステリアのボラカイブルーは、フィリピンのボラカイ島に沈む夕日からインスピレーションを得ている。さらに、手描きのライムグリーンのコーチラインがアクセントとなり、ボラカイ島の豊かな熱帯の動植物をあらわす。 インナードアポケットには、天空のモチーフが刺繍で施される。制作した職人は2種類のステッチ技法を用い、ステッチの方向と角度を注意深く交互に変えることで、刺繍はポケットのカーブを強調し、微妙な立体感を生み出している。合計10万4268ものステッチが4つのドアすべてに施される。スターライト・ヘッドライナーは、ドアの刺繍模様を模倣した、風になびくシルクのような鮮やかで抽象的な波模様を表現する。
AMWノミカタ
ロールス・ロイスのビスポークモデルにはいつも驚かされる。日本人の美意識とは遠くかけ離れているようにも感じるが、作品をつくり切るということは現代的でクールで正義なものとして捉えなくてはいけない感情になる。本文でも触れたが、各国のロールス・ロイスのプライベートオフィスには才能あるクリエイターが常駐している。それは、顧客と深く関わりビスポークの提案力を高めることを目的にしているのだという。 ここまで徹底した取り組みは、頂点に君臨するブランドだからできる余裕の遊び心からくるものなのか、頂点だからこそ当然おこなう製造のプロセスなのかはわからないが、いずれにしろ、その姿勢や作品に触れ、「さすがはロールス・ロイス」と言わざるを得ない。ぜひ、画像ギャラリーからすべてのディテールをご覧いただきたい。
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