【大学野球】春秋連覇まで「あと1勝」としながら慶大に連敗 なぜ早大は力を出し切れなかったのか
早大と明大の優勝決定戦は過去2回
東京六大学リーグにおける優勝決定戦は2010年秋の早大-慶大以来だ。14年前、早大はあと1勝で優勝の早慶戦で連敗し、慶大に並ばれた。中1日。土俵際に追い込まれてから奮起し、天皇杯を手にした(10対5)。 早大と明大の優勝決定戦は、過去2回ある。 ▼1938年春 明大4-0早大 ▼1948年春 早大5-1明大 76年ぶりの雌雄を決する早明戦である。 「もちろん、勝つに越したことはありませんが、優勝決定戦を経験できることは、彼らにとって財産になる。しっかりした野球をやりたい。泣いても、笑っても最後の試合。特に4年生に関しては、神宮大会に行くためには、何をどうすればいいのか……。自分たちで考えてつかみ取れ、と伝えようと思います」(小宮山監督) 主将・印出は「攻撃の改善、技術的なところも改善して、ベストの状態で明治戦を迎えたい」と、中1日での巻き返しを固く誓った。今秋のリーグ戦では、早大が2勝1分けで勝ち点を挙げている。2回戦は4時間35分に及ぶ大熱戦で、延長12回引き分けだった。優勝決定戦は一発勝負。早大としては「あと1勝」からの3連敗は、是が非でも回避する。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール