「7月に仙台で27.5度、史上最高の最低気温観測」など 暖冬・猛暑・海洋熱波『異常・異例』が連発 気象予報士が選ぶ【2024年天気10大ニュース】tbc気象台
2024年ももうすぐ終わりということで、宮城の気象に関するトピックを振り返り、10大ニュースを選んでみました。順位をつけるのは難しかったので、季節順にみていきましょう。 【写真を見る】「7月に仙台で27.5度、史上最高の最低気温観測」など 暖冬・猛暑・海洋熱波『異常・異例』が連発 気象予報士が選ぶ【2024年天気10大ニュース】tbc気象台 ■真冬に大雨?! (1)記録的暖冬 1月には道路冠水する大雨も 1月21日の仙台市中心部は、真冬にもかかわらず道路が冠水するような大雨となりました。いわゆる南岸低気圧がやってきたものの、多くの所で雪ではなく雨となったのです。 これに象徴されるように前の冬(2023年12月~2024年2月)は仙台では平均気温が平年より1.9度も高く、記録的な暖冬となり、スキー場は雪不足に悩まされました。 (2)2月1日 暴風で2人けが 女川で観測史上最大風速 2月1日、急速に発達した低気圧の影響で西風が強まり、仙台市内ではカーポートが飛ばされるなどの被害が出て、宮城県内で少なくとも2人がけがをしました。 女川では最大風速(10分間平均風速の最大値)が20.4メートルと観測史上1位を記録しました。 ■100年続いた「観測」が終了!? (3)3月に寒の戻り相次ぐ サクラに雪も 1月2月と比較的暖かかった県内ですが、3月は思わぬ寒の戻りが相次ぎ、26日には仙台市内の公園で早咲きのサクラに雪が積もりました。 大崎市川渡では3月の降雪量が68センチと、1月(47センチ)・2月(27センチ)よりも多くなりました。 (4)仙台管区気象台 約100年続いた目視観測に幕 仙台管区気象台で100年近く続けられてきた、職員の目による雲の量などの目視観測が3月で終了しました。 観測装置の精度向上によるもので、全国で目視観測を続ける気象台は東京と大阪のみとなりました。仙台では初雪の観測も、この冬から観測装置による自動判定となっています。 ■気温27.5度、最高気温ではありません最低気温です! (5)仙台で「観測史上最高」の最低気温27.5度 一気に夏に飛びまして、7月30日、この日の仙台の最低気温は27.5度までしか下がらず、観測史上最も高い最低気温となりました。