「7月に仙台で27.5度、史上最高の最低気温観測」など 暖冬・猛暑・海洋熱波『異常・異例』が連発 気象予報士が選ぶ【2024年天気10大ニュース】tbc気象台
今年の夏も冷房や扇風機がフル稼働だったご家庭が多いのではないでしょうか。 (6)線状降水帯予測情報2週連続発表も、ともに「空振り」 2022年から運用が始まった線状降水帯の予測情報が、8月に宮城県内に初めて、しかも2度も発表されました。 しかしいずれも線状降水帯は発生せず「空振り」となり、予測の難しさが浮き彫りになりました。今年は全国で81回予測情報が出されたうち、実際に線状降水帯が発生した「的中」は8回だけ。一方で、予測情報を出していないのに線状降水帯が発生した「見逃し」も13回あり、山形県や石川県では大きな被害が出ました。 ■宮城県沖の海面水温が異常に高い! (7)オホーツク海高気圧 過去最弱か 丸森町出身の三重大学の大学院生・天野未空さんの研究によると、今年の夏は、宮城に涼しい北東の風「やませ」をもたらすオホーツク海高気圧が、過去最も弱かったという結果が出ました。 天野さんは「やませがそもそも吹かなかったと考えられます。夏を冷たくする要因がなく、厳しい暑さにつながった」と話しています。 (8)「海洋熱波」宮城沖の海水温 異常な高さ続く 2022年から続く、宮城県沖の海面水温が異常に高い状態。 本来であれば関東の東を流れるはずの暖流=黒潮続流が三陸沖まで北上しているためで、今年もずっと平年より5度前後高く経過しています。 このためタチウオなど暖かい水を好む魚が多くとれるようになっています。 ■四季が「二季」になった!? (9)残暑長引き仙台の夏日は過去最多を更新 今年の宮城県内は残暑が長引き、10月2日には仙台で観測史上最も遅い真夏日(最高気温30.2度)となりました。 25度以上の夏日は仙台では120日もあり、去年を上回り観測史上最多となりました。 と、このように暖冬や猛暑など、気温の高さに関するトピックが多く並んできましたが… (10)四季が「二季」に?!寒い師走 夏は長かった一方、12月になると急に冬らしい寒さがやってきました。