LFPから命令も…PSG、エンバペへの未払い金約86億円の支払いを拒否
パリ・サンジェルマン(PSG)は、レアル・マドリードにフリー移籍したフランス代表FWキリアン・エンバペへの未払いのサラリーを支払うことを拒否した。12日、フランス紙『レキップ』が伝えている。 エンバペはレアル・マドリードに移籍する前の4月~6月まで3カ月間のサラリーが支払われなかったことから、PSGに支払いを要求。一方、PSGとしてはフリーで退団する際には金銭的に損をしないためにエンバペが賃金を放棄することで、口頭での紳士協定を結んでいたことから、支払いを拒否する姿勢を示している。 両者の話し合いが平行線を辿っている状況から、エンバペはフランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)に提訴。当初、LFPの法務委員会は調停を勧告したが、エンバペ側がこれを拒否したことで、最終的にLFPの法務委員会はPSGに給与とボーナスの滞納として5500万ユーロ(約86億円)を8日以内に支払うように命じた。 しかし、PSGはこの判決に不満であることから支払いを拒否。LFPの裁定には拘束力がないため、今後は法廷で争われることになるようだ。 LFPの判決を受け、PSGは以下のように声明を発表している。 「昨日、両当事者の主張を聞いた委員会は、パリ・サンジェルマンの有利な主張を考慮して妥協点を見つけるために、パリ・サンジェルマンと選手の間で調停が行われるべきだと繰り返し主張した。だが、この調停プロセスは、委員会の勧告に反して、選手によって拒否された」 「したがって、この問題に関して完全な決定を下すための委員会の法的権限の限界を考慮すると、この問題は別の法的フォーラムで争われなければならない。パリ・サンジェルマンは今後数カ月から1年をかけてすべての事実を喜んでそのフォーラムに提示していきたいと思う」 「法律上および事実上、同選手はパリでの7年間にクラブから前例のない恩恵を受けており、尊重されるべき公的および私的な約束を明確かつ繰り返し行ってきた。クラブは、選手がこの理解しがたいほど評判を傷つける問題を今後さらに追求しようとするならば、適切な場でこれらの約束が守られることを期待している」
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