これもパワハラ…他の職員の前で「文書の精度低い」「知っていて当たり前だ」などと尊厳傷つける 元総務課長処分 「育成する意味でパワハラの認識なかった」 埼玉西部消防組合
埼玉西部消防組合(所沢市、狭山市、入間市、飯能市、日高市が加盟)は30日、部下職員に複数回にわたりパワハラを重ねていたとして、埼玉西部消防局(石井英夫局長)の元企画総務部総務課長で同局理事の50代の男性を減給(10分の1)6カ月、管理監督責任を怠ったとして、元同部次長で同局警防部長の50代の男性を戒告の懲戒処分にした、と発表した。 部下の腹を蹴る 円滑に訓練進まず立腹 埼玉西部消防組合、パワハラ行為で40代男性職員を懲戒処分
同消防局によると、理事は同総務課長だった2021年4月から同7月までの間、所沢市けやき台の同消防局内で、部下の職員男性1人に複数回にわたり、他の職員の前で「決裁文書の精度が低い」「管理者なら知っていて当たり前だ」などと男性の尊厳を傷つける言動を重ねていた。今年6月、匿名で元課長のパワハラ行為に関する通報があり、同組合は7月中旬、「ハラスメント等調査委員会」を設置。調査を進めていた。同委員会の聴取に理事は「部下を育成する意味で指示していたので、パワハラの認識はなかった」と話しているという。