「そんなの無理でしょ」全国高校駅伝26年前の奇跡…部員は「卓球部やスキー部の素人ばかり」なぜ無名校の“寄せ集め集団”が「全国4位」になれた?
初めて挑んだ県駅伝の結果は…?
そして、ほとんど1年生だけで臨んだはじめての秋の県駅伝は、4位だった。 「寄せ集め」と言っていいチームの初年度でそれなりの結果を出せたことで、松崎や小嶋も「これは頑張ればいけるかもしれない」と、都大路への現実味も出てきていた。 実は当時、長野県はいまとは異なり、都大路で入賞経験すら一度もない “駅伝弱小県”でもあった。そのため上位校にも全国的な強豪はおらず、それも松崎たちのモチベーションを高めることに繋がっていた。 「前の年に代表だった高校が数年ぶりに10番台でゴールしたことが地元紙では結構、大きく取り上げられていて。そのレベルなら自分たちも戦えるはずだと」(松崎) そして翌年。2年生になった松崎たちのもとに、日本陸上史に残る“100年に1人”の天才が加わったことで、全国への道は加速度的に可能性を増していくことになる。 <次回へつづく>
(「Number Ex」山崎ダイ = 文)
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