「トラス辞任」でイタリア化する英国|この週末に読みたい海外メディア記事4本|2022.10.14-10.22
世界に"笑劇″をもたらしたトラス首相(C)Shag 7799/shutterstock.com
今週もお疲れ様でした。経済政策に端を発した混乱を収束できず、イギリスのリズ・トラス首相が辞任を表明しました。歴史的な短命に終わったトラス政権の末路について、米英2紙が論稿を掲載。イギリスの政治的不安定はどこへ向かうのでしょうか。フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事4本、皆様もよろしければご一緒に。 米国の政治情報オンラインメディア「ポリティコ」が10月20日付で掲載した 「そう、リズ・トラス騒動は米国人にとって重要だ」 は、このように始まっている。筆者は、ポリティコでニューズレター「グローバル・インサイダー」を担当するライアン・ヒースで、「民主主義が滅茶苦茶になっている国が他にもあることを知って満足するという点以外に、リズ・トラスの辞任は米国人にとって4つの点で重要だ」として、以下の項目を挙げる。 ●「ボリス・ジョンソン[前首相]の再来」 保守党内で次の首相に選ばれるのはジョンソンである確率が高いとヒースは見ている。バラク・オバマ元大統領やヒラリー・クリントン元国務長官といった米民主党の大物に毒舌を振るい、ジョー・バイデン大統領からも敬遠されていた“ 問題児 ”だけに、「ジョンソンの復活はホワイトハウスを厄介な立場に追いやることになる」。
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フォーサイト編集部