【阪神C】実力馬優勢も、上がり順位に意外な傾向あり 本命は実績、傾向合致のママコチャ
上がり順位別成績に意外な傾向
阪神カップは年の瀬に行われる定量戦のGⅡ。1400mで行われることもあり、短距離、マイル路線の実力馬たちがこぞってエントリーしてくる。12月ならもちろん香港という選択肢もあるが、調整の関係で海外遠征が難しい馬や、ハンデ重賞だと重い斤量を課せられるような実力馬はむしろここに回ってくることが多い。 【有馬記念2023 注目馬】完成度と安定感◎、タフなレースは最大限に力を発揮できる舞台! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 前走のレース格を見ると、GⅠだった馬は【5-6-5-37】で出走頭数は全体の約1/3を占めており、やはりここからの出走が多い。また、前走GⅡ組【2-0-2-22】、GⅢ組【1-1-2-28】、OP・L組【2-1-1-46】、条件戦組【0-0-0-6】と比べても好成績だ。高額賞金の定量GⅡだけあって、前走GⅠの実力馬が順当に結果を出している。 ただ、これだけでは味気ない。もう一つ踏み込んだデータを探すと、意外な傾向が見つかった。それが「前走の上がり3F別成績」だ。 過去10年の前走上がり3F順位の上位を見ると、 上がり1位【0-0-1-18】 上がり2位【1-0-1-10】 上がり3位【0-0-2-9】 このように前走の上がりが速かった馬たちの成績が、軒並み悪いのである。さらに驚くべきは、上がり10位以下の【5-4-2-44】という結果だ。過去10年における勝ち馬の半数が、前走上がり順位二桁なのである。 内訳的には先行馬が多いのだが、距離が短めのレースとはいえここまで極端な傾向が出る重賞は少ない。理由としては、前走の短距離やマイル戦線で消耗が少なく、余力を残した馬が好走することや、当レース自体が上がりを求められるような競馬になりづらいことなどが挙げられる。 この上がり順位下位が優勢という傾向は前走GⅠ組でも同様で、同組かつ前走上がり8位以内は【2-2-3-15】勝率9.1%、単回収率28%、同9位以下は【3-4-1-22】勝率10.0%、単回収率121%。勝率は後者に分があり、しかも妙味もある。狙いはこちらだ。