錦織圭、今季2度目のツアー8強「イメージを越えてきた。これが自分なんだな」と自賛 [木下グループジャパンOP]【テニス』
錦織圭「ほぼ完璧なプレーができて良かった」
「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム/ATP500)シングルス2回戦が9月28日に行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク200位)が、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/同29位)を6-2、6-3で撃破し、今季2度目となるツアー8強入り。「これが自分なんだな」と自身のプレーに酔いしれた。 【動画】錦織圭、世界29位トンプソンを撃破し8強!マッチハイライト 「強かったですね」。オンコートインタビューで自画自賛の言葉が出るほど、自身のプレーは想像以上のものだった。 試合序盤からゆったりしたペースでショットを放つトンプソンに対し、錦織は角度のあるショットで左右へ揺さぶる。これが面白いようにコートに収まり、浮いた甘い球を強打。フィニッシュの精度も高く、第1セットを0-1から2度のブレークで一気に5ゲームを連取し、6-2でセットを奪う。 第2セットでも先にブレークした錦織。第4ゲームでこの試合初めてサービスゲームを失ったが、集中力を維持。ストローク戦で主導権を手放さず、トンプソンのサービスゲームを2度破って6-3と、追い上げを許さなかった。 大会6度目の8強入りを決めた錦織は、「彼は決して簡単な相手ではないし、全米オープン以来とてもいい調子てプレーしている。ただ、今日は自分がアグレッシブなプレーをして、アンフォーストエラーも抑えることができた。ほぼ完璧なプレーができて良かった」と振り返る。 そのプレーは、本人も驚いたほどで「イメージを越えてきた。『これが入るんだ』みたいなのがあった。変な言い方になるけどこれが自分なんだなと」と自賛。「潜在能力はまだあって、それが急に出るタイミングがあって、それが今日だったんだなと感じる」と手ごたえを口にした。 ただ、油断は禁物。「トップ10にも戦える兆しは見えてきますけど、まだ1試合だけ」と気を緩めずに、「海外でも続いてくれるとより自信は出てくる」とこの状態をどれだけ維持できるかがカギだとも錦織は語る。 「トップ5にいてもおかしくない」とする第6シードのホルガー・ルーネ(デンマーク/同14位)との準々決勝で、確かなものに変えることができるだろうか。
Tennis Classic 編集部