<目指せ頂点・21センバツ敦賀気比>選手紹介/2 /福井
◇光る、主軸の長打力 小西奏思一塁手(2年) 180センチ、77キロの恵まれた体格から放たれる長打力が魅力のチームの主軸。「練習で柵越えした回数は一番多いのでは」と他の部員も舌を巻く。 考え過ぎる性格だと自覚している。「楽しんで野球をしたほうが良い結果が出る」と防止のつばには「笑顔」の文字を書いた。それでも、昨秋の公式戦ではプレッシャーで緊張し、東哲平監督から「もっと積極的に振っていけ」と助言された。春まで練習を重ね、無心でバットを振り抜けば、甲子園に快音が鳴り響くと信じる。 一方で、守備には苦手意識がある。「捕球後の動作や送球の精度を高めたい」と、守備が得意な前川誠太遊撃手(2年)に助言を求めるなどして、改善に努めている。 ◇強気な姿勢で飛躍 東鉄心二塁手(2年) 「鉄の心を持った強い人間になれ」。両親の思いが名前に込められた小柄な青年は、初球からバットを振る積極性が光る。 元から強気な姿勢だったわけではなかった。昨秋の県大会では満足のいく活躍ができず、「試合前に弱気になっていた」と、野球部の先輩でもある父に相談。「それで打てるわけがない」と一喝された。 「見返してやる」と奮起し、北信越大会では初球から積極的に振るバッティングを心がけ、調子が一気に上がった。準決勝では、延長戦でサヨナラ打を放ち決勝進出の立役者に。観戦に来ていた父から「ナイスバッティング!」と褒められ、喜びがこみ上げた。ベンチ入りできなかった父の分まで甲子園で戦う。