本木雅弘、小泉今日子らが倉本聰最新作「海の沈黙」記者会見に登壇!
倉本聰氏が36年ぶりに映画の原作・脚本を手掛け、11月22日に公開の映画「海の沈黙」(TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開)の記者会見が10月13日、北海道・札幌で行われ、主演の本木雅弘、小泉今日子、菅野恵、若松節朗監督、倉本氏が登壇した。本木は「倉本さん独特の大きなくいが刺さっているような作品」、小泉は「私たちが今受け止めるべきメッセージがある」と、作品への思いを話した。 物語は、著名な日本人画家の展覧会で起きた贋作(がんさく)事件をきっかけに、若き日に消息を絶った天才画家(本木)の秘めた思い、美と芸術への怨念、忘れられない過去が明らかになるミステリアスなヒューマンドラマ。小泉は画家のかつての恋人、菅野は画家のもう一つの顔である彫師と出会うバーテンダーを演じる。本木、小泉が俳優として共演するのは、1992年に放送されたフジテレビ系連続ドラマ「あなただけ見えない」以来31年ぶり。倉本氏が映画の脚本を手掛けるのは、88年公開の高倉健主演「海へ~See you~」以来36年ぶりとなる。
本木は「私は、倉本作品はまったくの新参者。なぜ自分なのかと戸惑いましたが、倉本さんが『最後のつもりで』とおっしゃっていたので、これはもう覚悟してお受けするしかない、という気持ちでした」と出演を決めた時の心境を説明。孤高の天才画家という役どころについて「あるかたくなさを秘めた非常に難しい役。主演とはいえ、私が登場するのは全体の3分の1くらい。ほかの登場人物たちによって、私が演じる主人公の素性が語られていくスタイルで、自分が積み上げたものを見せながらお客さまに感情移入してもらう前段がないだけに、独り善がりの演技に見えてしまわないか悩んだのですが、出来上がった作品を見るといろいろなものがきちんとつながっていて、キャラクターがそこに存在していた。また、若松監督がほのかなラブロマンスを加えてくださり、あらゆる不安が鑑賞後には不思議と消えていました」と語った。