本木雅弘、小泉今日子らが倉本聰最新作「海の沈黙」記者会見に登壇!
倉本作品に今回初出演した本木は、「かみ応えのある語りというか、教訓が散りばめられている。倉本さん独特の大きなくいがグッと刺さっているような作品で、近年の邦画では見ない作品です。私はとにかく、倉本作品に懸命に食らいついたという感じ。苦労もしましたが、自分にとって記念碑的な作品になりました」と感想を述べた。
一方、小泉は「同い年で、歌手時代に同期だった本木さんと久しぶりに演技ができて楽しかったです」とあいさつ。脚本を読んだ感想を「この成熟した物語には、今、私たちが受け止めるべきメッセージがあると思います」と語った。続けて、「倉本さんのドラマは、幼い頃から夢中になって見ていました。一度だけ、ちらっと倉本作品に出演したことがあり、その後、ちらっとではない役でお声を掛けていただいたんですけど、私の都合で出演することがかないませんでした。それがずっと心に引っ掛かっていたので、今回お話をいただいた時、『これですっきりできる』とも思いました」と率直に胸の内を告白し、「60年間温めていたこのテーマを映画にするということで、先生にとっても、心に引っ掛かっていたものをスッと流すタイミングだったと知りました。倉本先生のメッセージが、いろいろな人に届くといいなと思います」と話した。
菅野は「芝居の師匠である倉本さんの脚本作品で、映画に初めて出させていただける機会をいただけ、非常に感謝しています。そうそうたるキャストの皆さんとご一緒できたことは、私の役者人生において財産になりました」とあいさつし、「分からないことだらけの中、『私で本当に大丈夫かな』という思いを抱くのを必死に抑えて撮影に臨みました。常に武者震いをするような現場でした。まだまだ力及ぼずと感じることもたくさんありましたが、映画は本当にすてきな仕上がりです。たくさんの方に愛されてほしいなと思います」と初出演した映画の現場について振り返った。