<春風と共に>選手紹介/8 天理・山地裕輔中堅手/智弁学園・白石陸中堅手 /奈良
◇筋力生かして長打生む 天理・山地裕輔中堅手(2年) 不動の4番打者だ。2019年秋の県大会準決勝・智弁学園戦では、打線が沈黙する中、1本塁打を含む2打数2安打で意地を見せた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 小学生の一時期、野球がつまらないと感じたことがある。それでも少年野球のコーチが粘り強く個人指導をしてくれて、続けることができた。その恩師はセンバツ出場が決まると、「頑張ったなあ」と激励してくれ、決意を新たにした。 筋力はチーム随一。「打撃力はどれだけ筋力を生かせるかで決まる」。打撃練習の際は下半身や腹筋など筋肉の使い方を隅々まで意識する。「バッティングでチームに貢献したい」。筋力を生かした長打に期待がかかる。 ◇きつい練習で模範示す 智弁学園・白石陸中堅手(2年) 足と肩に自信がある。打撃でも2019年秋以降の公式戦8試合で13打点と勝負強さを発揮した。 広島県出身でカープファン。好きな言葉は「今、ここ、自分」。元々は禅の言葉だが、カープで活躍した広瀬純さんの息子が中学時代のチームメートにおり、広瀬さんのグローブにこの言葉が刺しゅうされているのを見て知った。広瀬さんは強肩と勝負強い打撃を武器に活躍した外野手で、あこがれの選手だ。 広島にも強豪校はあったが、自分に甘えを許さないように県外に出て勝負しようと決意。自分のプレーを動画に撮って小坂将商監督に送り、智弁に入学した。自分のプレーも大事だが、今は主将としてきつい練習も率先してこなし模範を示す。