実動演習2日目 花蓮基地への攻撃を想定、誘導路を代替滑走路にする訓練実施/台湾
(花蓮中央社)定例軍事演習「漢光40号」の実動演習2日目の23日、東部・花蓮県の空軍花蓮基地では滑走路がミサイル攻撃を受けたことを想定し、誘導路を代替滑走路として整備する訓練が行われた。30分以内に整備を完了させる要求の下、隊員は路面の異物除去の他、誘導路両側に減速用の制御装置を設置するなどの作業を行った。台風3号接近の影響で、離着陸を伴う訓練は中止された。 訓練は、花蓮基地の主滑走路が敵のミサイルの攻撃を受けたとの通達を合図に開始。空軍隊員は即座に誘導路を代替滑走路に変える任務に取りかかり、鳥を遠ざける車両を出動させるとともに、路面清掃車で異物を除去した。 また、パイロットが代替滑走路の長さを判別できるように、305メートルごとに告知板を設置。代替滑走路は主滑走路より短いため、戦闘機が安全に停止できるよう、代替滑走路の両側に制御装置を設置した。 今年の実動演習は台湾本島では実弾を使わず、離島でのみ実弾を使用する。シナリオを明かさずに各部隊が臨機応変に対応することに焦点を当て、昨年改定された新版交戦規定(ROE)の検証を重点の一つとする。26日まで続く。 (游凱翔/編集:名切千絵)