「名前だけ並べたらロマン」サッカー日本代表、久保建英は伊東純也と三笘薫との共演に何を意識する? 「うーん…」【コラム】
⚫️ファン・サポーターへ「価値がある試合がしたい」
「理由は違えども彼らはともに復帰戦なので、いいプレーができるように、僕たちがしっかりとサポートするのが大事なのかな、と。変にプレッシャーをかけすぎるのもよくないと思うので」 日本にとって8大会連続8度目の、久保個人にとっては2大会連続のW杯出場をかけた戦いがいよいよ幕を開ける。25歳で迎える2026年のアメリカ、カナダ、メキシコ共催大会を、出場権獲得への第一歩となる中国代表とのアジア最終予選初戦を、久保はこんな決意とともにみすえている。 「次回のワールドカップでは年齢的にも、世界的に見ても中堅のレベルに入ってくるので、いまの立場を崩さずに、このまま中心選手としてしっかりとチームを引っ張っていきたい。その意味で明日はプロとして、ファン・サポーターのみなさんに、お金を払って来てよかったと思ってもらえるだけの価値がある試合がしたい。さらに勝って当たり前だと、ファン・サポーターのみなさんには思ってほしい。決して傲っているわけではなく、そういった僕たちの心持ちのもとで、最終予選を戦ううえで安心感を届けていきたい」 先述した3年前のオマーン戦を含めて、日本はアジア最終予選の初戦で2連敗を喫している。しかも、オマーンを率いていたクロアチア出身の名将ブランコ・イバンコビッチ監督が、今回は中国代表の指揮を執る。10月シリーズでは敵地でサウジアラビア代表、ホームでオーストラリア代表との連戦が待っている。 しかし、日本も3年前とは大きく違っている。進化を遂げた跡のひとつに、怪我を完治させるリハビリをへてパワーアップした三笘、待望の代表復帰を果たしてモチベーションをさらに高める伊東の両翼を大人のオーラを漂わせながら差配する、久保との間で形成されるあうんのコンビネーションがある。 (取材・文:藤江直人)
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