【65歳以上・無職夫婦世帯】「1カ月の生活費」のうち食費はいくら?貯蓄額、年金月額も確認
【厚生年金と国民年金】12月公表の最新の平均年金月額はいくらか
次に老後の収入源である、公的年金の平均月額を確認しましょう。 2024年12月に公開された厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金の平均月額は以下の通りでした。 ●【国民年金】平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:5万7584円 ・〈男性〉平均年金月額:5万9965円 ・〈女性〉平均年金月額:5万5777円 ●【厚生年金】平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:14万6429円 ・〈男性〉平均年金月額:16万6606円 ・〈女性〉平均年金月額:10万7200円 ※国民年金部分を含む 国民年金は5万円台、厚生年金は14万円台でした。 男性の厚生年金の平均額は16万円台ですから、厚生年金の夫と国民年金の妻の場合、先ほどの平均額の約21万円となるでしょう。 ただし、上記のグラフを見るとわかりますが、年金は実際には1万円刻みで受給権者数に差があり、個人差が大きいこともわかります。 公的年金は加入状況や働き方によって個人差が大きくなります。平均は把握した上で、ねんきんネットやねんきん定期便でご自身の受給予定額や加入状況を確認するとよいでしょう。
65歳以上・無職夫婦世帯「貯蓄額」の平均と中央値とは
最後に老後を支えてくれる貯蓄額について、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」(2024年5月17日公表)を参考に、世帯主が65歳以上の平均貯蓄額を見ていきましょう。 ●65歳以上・二人以上世帯の貯蓄額(平均・中央値) ・平均:2462万円 ・貯蓄保有世帯の中央値:1604万円 65歳以上・二人以上世帯の平均貯蓄額は2462万円でした。ただし、貯蓄保有世帯の中央値をみると1604万円まで下がります。 分布をみると貯蓄100万円未満という世帯も7.9%おり、平均と中央値を見るとまとまった貯蓄がある印象ですが、世帯差が大きいことがわかります。 では、65歳以上・二人以上世帯のうち、無職世帯の平均貯蓄額を確認しましょう。 65歳以上で無職夫婦世帯の平均貯蓄額は2504万円でしたが、先ほど確認した通り、家庭差は大きいと考えられるでしょう。 また、内訳をみると有価証券が480万円、生命保険が413万円など、預貯金以外の金融商品も保有しています。 リタイアすると基本的には貯蓄を増やすことが難しいので、資産運用を検討される方もいるでしょう。 資産運用はリスクがありますが、お金に働いてもらうこともできます。