CB1000ホーネットの登場で大注目! ストリートファイターってどんなバイク?
しかもこれらは日本だけでなく、例えば600cc~1000ccの大型モデルなどは、欧米などでも大人気。また、250cc以下の小排気量モデルでは、アジアやインド、アフリカなど新興国でも数多く走っていることで、いわばグローバルモデルという位置付けとなっています。 ちなみに、カワサキもストリートファイターの新型を発表。Z7ハイブリッドを発売することを明かにしています。 スーパーネイキッドZシリーズのスタイルを踏襲したこのモデルは、600ccクラスの車体に、世界初のストロングハイブリッド機構を搭載。フルカウルモデルのニンジャ7ハイブリッドと共に、国産初の電動化スポーツモデルとして大きな注目を集めています。 さらにホンダでは、CB1000ホーネットのほかに、すでに欧州などで発売中の兄弟車CB750ホーネットも国内導入するのでは? といった噂もあります。こちらは、アドベンチャーモデルのXL750トランザルプと同系の755cc・並列2気筒エンジンを搭載。もし実現すれば、1980年代中盤~2000年代前半などに一斉を風靡、英語で「スズメバチ」を意味する伝統のホーネットが、一気に2モデルも復活することになります。
1988年登場のスズキ・ウルフが元祖?
ストリートファイターの起源は諸説あります。例えば、1980年代から1990年代には、当時人気だったフルカウルのレーサーレプリカをベースに、カウルを取り外したカスタムが流行。元々のセパレートハンドルをバーハンドルに交換するなどで、街乗りでも乗りやすいようにしたカスタムバイクが人気となりましたが、それを源流という説もあります。 ちなみに、その説がもし当たっているとすれば、1988年にスズキが出した「ウルフ」という2ストローク・250ccモデルは、ストリートファイターの元祖的な存在といえるかもしれません。 レーサーレプリカマシン「RGV250Γ」をベースに、カウリングのないネイキッドタイプとし、街乗りで乗りやすい味付けを施したのがこのモデルです。エンジンには、RGV250Γと同じ249cc・水冷2スト90°V型2気筒を搭載。45PSという最高出力はそのままに、低・中速域を重視したセッティングに変更。当時の2スト250cc・レーサーレプリカには、ピーキーな高回転型エンジンを搭載することで、街乗りで扱いにくいマシンも多かったなか、シティユースでの扱いやすさも考慮していたことが特徴です。 まさに、メーカーが手掛けたレプリカ・ベースのカスタム・ネイキッドといえるのがウルフ。当時は、ストリートファイターという言葉はありませんでしたが、サーキットにも対応する高性能なマシンを、カウルレス化などでストリート向けにモディファイしたバイクという方程式は同じ。その意味では、ストリートファイターの「先駆け」と呼べるモデルであることは確かでしょう。