映画『夏目アラタの結婚』場面写真

　柳楽優弥が主演を務め、黒島結菜が共演する映画『夏目アラタの結婚』より、死刑囚・品川真珠（黒島）の狂気がさく裂するスペシャルPV＆場面写真が解禁された。 【動画】黒島結菜の歯がガタガタに!?　『夏目アラタの結婚』スペシャルPV 　乃木坂太郎の同名漫画を実写化する本作は、連続殺人犯の死刑囚にプロポーズすることから始まる獄中サスペンス。日本中を震え上がらせた連続殺人事件の遺族から相談を受け、死刑囚に会いに行く元ヤンキーで児童相談所の職員である主人公・夏目アラタ役に柳楽優弥。物語の鍵を握る“品川ピエロ”の異名をもつ連続殺人犯にして死刑囚の品川真珠役を黒島結菜が演じる。 　共演にも、豪華キャストが集結。事件の担当弁護士であり、真珠の無実を信じる宮前光一役に中川大志。アラタが勤める児童相談所の先輩で真珠に心酔する桃山香役に丸山礼。アラタの行動を注視する児童相談所の所長・大高利郎役に立川志らく。真珠を追い詰める検事・桜井健役に福士誠治。面会室でのやり取りを見張る刑務官・井出茂雄役に今野浩喜。死刑囚アイテムコレクター・藤田信吾役に佐藤二朗。控訴審の裁判長で真珠の本心を疑う神波昌治役を市村正親が演じる。監督は堤幸彦。 　今回解禁されたのは、死刑囚・品川真珠（黒島）の狂気あふれる一挙手一投足を捉えたスペシャルPVと場面写真。 　その太った醜いピエロという衝撃的な姿から通称＝品川ピエロと呼ばれ、連続殺人犯として日本を震撼させていた死刑囚・品川真珠。スペシャルPVは、そんな彼女が逮捕されるシーンから始まる。事件で消えた遺体を探すために真珠の面会室を訪れたアラタの目の前に現れたのは、想像していたものとは真逆の可憐な女性。その姿に衝撃を覚えながらも、彼女の気をひくためにアラタは「俺と結婚しようぜ」と、咄嗟の判断で衝動的にプロポーズ。ここから2人の命懸けの駆け引きが始まる。 　プロポーズを受けて「僕と一緒に暮らせる？」と不気味な笑みを浮かべたり、「好きだよ、アラタ」と面会室のアクリル越しにキスを送ったりと、アラタに寄りそう姿を見せる真珠。しかしアラタに対して疑惑を抱くと、「僕を騙したの？」と表情が一変。涙を流しながら問い詰めたり、「ボク、アラタ好みの女になるよ」と包丁を片手に迫ってくる。さらに「誰かを殺したいなら、ちゃんと手伝うし」と笑顔で語るなど、同一人物とは思えないほど目まぐるしく変わっていく表情が、底知れぬ狂気を感じさせる映像となっている。 　場面写真も、真珠がアクリル越しに迫り来る姿のほか、不安を感じているかのようなうつろな表情、かわいく首をかしげる仕草、そして不気味にほほ笑む姿を収めたもの。面会に来たアラタ、そして自身を弁護する宮前をも混乱させる様子が伺える。アラタも思わず「こえーよ…」とつぶやいてしまうほどの予測不能で恐怖を感じさせる真珠の行動が、面会室からやがて日本中を翻弄していく。 　そんな前代未聞の死刑囚役を引き受けた黒島は、まさに体当たりで真珠の演技に挑んだ。冒頭に出てきたピエロのビジュアルは、なんと黒島自らが熱演。現場で3時間かけて特殊メイクをほどこし、醜い太ったピエロの姿へと変貌を遂げるという、かつてない挑戦を果たした。黒島はピエロの特殊メイクを振り返り「自分がどういう姿になっているのかが分からない状態だったので、想像が出来なかったんですけど、（完成したものを）見てみたらちゃんと私なんですよね。私の面影はあって、ちゃんと太っていて、あ…怖いって思いました」と、その出来栄えに自身も恐怖を感じたとコメント。 　黒島はまた、原作コミックス上でも真珠の象徴として描かれた、彼女の持つ恐ろしさ印象付ける“ガタガタの歯並び”も、5ヵ月間かけて特注のマウスピースを制作し再現。自らそれをつけて獄中の死刑囚を演じ、日本中を恐怖に陥れるリアルな真珠の風貌を完成させた。この歯の表現について「最初はマウスピースにするかCGにするのか、色々な話があったりはしたんです。でも結果マウスピースになって、やっぱり付けていると話しづらさはありましたが、普通の滑舌とは違う感じになったことによって歯がボロボロであるというリアルさが出て、苦労はありましたけど、そういうところから真珠という役を作っていけたところは凄くありがたかったですし、良かったなと思いました」と振り返っている。 　映画『夏目アラタの結婚』は、9月6日より全国公開。