約5年ぶりにタウンズをコーチするニックス指揮官「彼はチーム全員とうまくフィットする」
■新たな相棒ブランソンにも“自己紹介”を済ませたタウンズ
10月4日(現地時間3日、日付は以下同)。3チーム間の大型トレードが3日に正式に成立したことで、ニューヨーク・ニックスに加入したカール・アンソニー・タウンズがメディア応対をこなした。 【動画】キャリアハイの62得点を奪ったタウンズのハイライト! 2015年のドラフトでミネソタ・ティンバーウルブズから全体1位指名されたタウンズは、213センチ112キロのパワーフォワード兼センター。昨シーズンまで9年間を過ごしたウルブズで新人王を皮切りに、オールスターに4度、オールNBAチームに2度選ばれた実績を持つ。 28歳のタウンズは、ポストプレーからドライブ、ジャンパー、3ポイントシュートも決め切れるシュート力を持ち、ビッグマンの中ではパサーとしても有能で、ディフェンス面でも貢献するオールラウンドプレーヤー。 ニュージャージー州出身のタウンズにとって、トレードは今回が初であり、ニックスでプレーするのも初なのだが、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)とはウルブズで2シーズン半をともに戦った経験がある。指揮官との関係は、トレーニングキャンプ期間中の移籍で他チームにとって序盤は対応が困難になるだけに、ポジティブに働く可能性があると見ているようだ。 「それがこのチームへ少し有利なスタートを与えてくれると思う。僕は彼の好むオフェンスを知っている。それに彼の求めるディフェンス、選手たちに期待することも理解しているからね」 ニックスはセンターのミッチェル・ロビンソンがケガのため出遅れることが決まっている。そのため、タウンズが先発センターに入り、ジェイレン・ブランソン、ミケル・ブリッジズ、OG・アヌノビー、ジョシュ・ハートと先発陣を形成する見込み。 なかでも注目は、昨シーズンに平均21.8得点8.3リバウンド3.0アシストにフィールドゴール成功率50.4パーセント、3ポイント成功率41.6パーセント(平均2.2本成功)、フリースロー成功率87.3パーセントを残したタウンズと、平均28.7得点に3.6リバウンド6.7アシストでニックスのトップスコアラーとなったブランソンとのオールスターデュオだろう。 10月1日のメディアデーの時点で、タウンズ移籍が正式に決まっていなかったため、ブランソンは「カールがここへ到着した時に挨拶しましたか?」と聞かれて「カールって誰?」と少し笑みを浮かべながら返答して会場を笑いに包んでいた。 するとタウンズはニックスのキャプテンとのエピソードをジョーク交じりに「まずはジェイレンのところへ行って『やぁ、僕の名前はカールだ』と自己紹介したんだ。彼はそのことに苦労していたからね」と明かしていた。 2019年1月にウルブズから解任されていたシボドーHCは、約5年半ぶりにタウンズを指導することを楽しみにしていると期待を寄せている。 「彼はあの時から多くの経験を積んだ。プレーオフでも勝ち進んでいるし、どういうものかを理解している。今の彼はリーグで2年目の頃よりもものすごく多くのことを分かっている。それに彼のスキルセットは実にユニークで、このチーム全員とうまくフィットする」 ニックスは8日のシャーロット・ホーネッツ戦を皮切りに計5試合のプレシーズンゲームをこなし、23日のボストン・セルティックス戦でレギュラーシーズンが開幕する。
BASKETBALL KING