蓮如上人「焼け残り名号」特別公開 あわら市の吉崎御坊記念館、2025年3月17日まで
福井県あわら市吉崎1丁目の吉崎御坊蓮如上人記念館で、特別展「日本初 家庭仏壇作ったのは蓮如さん!展」が、2025年3月17日まで開かれている。上人が「南無阿弥陀仏」などと書き、ご本尊とされていた名号(みょうごう)にスポットを当てている。このほか生前の肖像画、上人の生涯を掛け軸にした「絵伝(えでん)」など計19点を展示している。 同館によると、上人は名号を1日300枚もしたため、日本一の名号書きだった。授与された吉崎をはじめ北陸の門徒が家庭で安置し、それが礼拝場所となり家庭仏壇の始まりになったという。 「焼け残り名号」を特別公開している。1474年に吉崎御坊が大火に見舞われ、焼け跡から見つかった名号で、上人筆「南無阿弥陀仏」は一文字も焼けずに残った。 むしろの上で書き墨跡にしま模様が残る「虎斑(とらふ)の名号」、花押(かおう)付きの珍しい名号、筆跡を研究したパネルもある。 一般財団法人本願寺文化興隆財団(京都市)の主催。午前9時~午後5時。火曜、12月27日~来年1月3日は休み。入館料は大人500円、小中学生400円。