《売春家族のドンに懲役28年の判決》「口封じのために父親を殺害」一家を支配した「女帝」が22歳年下の義理の弟と共謀した「ヤバすぎる犯罪劇」
2023年4月16日、宮城県大河原町。周囲が山に囲まれた人口わずか2万人ほどの小さな町で、恐るべき「会議」が開かれていたことを、当時は誰も知る由もなかったーー。 【写真】おぞましすぎる「売春家族」相関図はこちら… 町内のコンビニ駐車場に集まっていたのは、定職には就かずに、とある「シノギ」で生活している男女4人。ところが、その秘密が外部の人間に漏れたため、早急な対応を迫られていたのだ。 あれこれと案を出していくが、解決策は見当たらない。タバコを吸っているうちに、刻々と時間だけが過ぎていく。標高1800メートルを超える山々からなる蔵王連峰から、乾いた風が吹き荒れた、その瞬間ーー。 「シュッと殺ってしまえばいい」 一人の青年は、その場に居合わせた3人の仲間に、手で首を切るジェスチャーを交えてこう宣言した。この男は発言どおり、世間を震撼させる凶悪事件を引き起こす。
「霊媒師JUN」なる人物に成りすまし…
翌17日午前7時ごろ、宮城県柴田町の住宅玄関先で、村上隆一さん(当時54歳)が、刺身包丁で腰を刺されて死亡しているのが発見された。傷の深さは17センチに達しており、極めて残虐な犯行だった。 宮城県警は殺人事件と断定し、捜査本部を設置。その4ヵ月後、事件は衝撃の展開を迎える。 「殺人などの容疑で隆一さんの次男・直哉被告(26歳)と、隆一さんの長男(31歳)の妻・敦子被告(48歳)が逮捕されました。11月5日の初公判で検察は、敦子被告が『霊媒師JUN』なる人物に成りすまし、直哉被告に対して『隆一さんを殺害しなければ敦子被告が死んでしまう』といった旨のLINEを送信。その指示に従い、直哉被告は隆一さんを殺害するに至ったと主張しました」(全国紙社会部記者) だが、逮捕者はこれだけでは終わらない。捜査の過程で、敦子被告と直哉被告を含めた計6人が「美人局」行為をしていたことが判明。宮城県警は、敦子の元夫(松野新太)とその妻(みき子)、敦子の現在の夫(保彰)、そして敦子の姉(市瀬恵美)を詐欺などの疑いで逮捕した。冒頭の発言者は直哉被告で、居合わせた3人は敦子被告と松野夫婦である。 美人局は捜査中に浮上した別の事件だが、隆一さんの殺害とは切って離せない。なぜなら直哉被告が実の父親を殺した理由は、敦子被告の絶対的支配に置かれた「美人局ファミリー」の内部崩壊にあったからだ。 人口わずか3万人ほどの町で起こった、不気味な殺人事件と売春。11月25日に行われた裁判で、仙台地裁は敦子被告の殺人への関与を認定、敦子被告に懲役28年、直哉被告に懲役20年の判決を言い渡した。 そこで本誌記者が現地で取材を重ねると、敦子は美人局ビジネスのドンとして、長らく地元民を脅かしていたことが明らかになった。
【関連記事】
- 【つづきを読む】《ルポ売春家族》「パチ屋で因縁→美人局スナックへ」「利率は10日で5割の金貸しも」…一家を支配した「女帝」が編み出した、驚くべき「シノギの手法」
- 【こちらも読む】売春家族「女帝」の祖母が激白「コーチから虐められ失禁」「保険金詐欺で前科者」…田舎の少女が「美人局のドン」に成り果てるまで《懲役28年の判決》
- 【もっと読む】《売春家族の実行役に懲役20年の判決》いじめ、貧乏、ネグレクト…「女帝」に従えた「義理の弟」(26歳)の壮絶半生「毎日同じTシャツ短パンで奇行が目立ってた」残された家族は記者の直撃に…
- 浜松のリアル万引き家族「ドンキで100点盗んで逮捕」…一家の主が18歳上の嫁と共謀した「ヤバすぎる犯罪劇」
- 【衝撃】「小学校1年生から酒浸り」「川崎では喧嘩無双」…令和ヤンキーの「ヤバすぎる暴露」