ラーメンの自給率は「14%」? 国産化阻む“1000円の壁” 価格、安定供給…課題多く
取材後記
「大好きなラーメンを食べることは日本農業の応援に結び付くのか」。この疑問が取材のきっかけだ。取材で見えてきたのは、ラーメン業界も、「適正価格」の壁に苦悩している姿だ。 調査会社のアスマークによると、1杯1000円を超えることに対して9割以上の人が「やや高い」「高い」と回答。“1000円の壁”は間違いなくある。しかし、原料価格を適正に価格に反映できなければ、経営は成り立たない。店がなくなれば客も困ることになる。好きなラーメンが食べられなくなる。 新鮮な物、国産食材を使いたいというニーズが多いことも取材を通じて実感した。「国民食」を支えることは、いずれ国内の農業を守る。ラーメンへの新たな向き合い方を学んだ。 (徳橋太郎)
日本農業新聞