「パリパリ」に仕上がった筋肉で女子フィジーク2連覇に輝いた荻島順子「ずっと何かに襲われるようなプレッシャーを感じていました」
10月6日(日)、大阪・国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)にて『第42回JBBF日本女子フィジーク選手権』が開催され、荻島順子(おぎしま・じゅんこ/56)選手が優勝を手にした。これで荻島選手は昨年に引き続き2連覇達成となった。 【写真】日本2連覇・荻島順子選手の「溝の深い」6パック腹筋
表彰式を終え、荻島選手は今回の優勝についてこう語った。 「今日ここに来るまではずっと何かに襲われるようなプレッシャーを感じていて、先月の日本クラス別のときは自分らしいパフォーマンスを出せずにいました。ただそこから色々考えて、『もう(ステージを)楽しもう!』と。自分が楽しめば見ている人にも伝わると思ったんです。だから今日は楽しみました!」 昨年は『挑戦者』として、過去に4度の同大会優勝経験を誇る澤田めぐみ選手を抑え女王の座に輝いた荻島選手。「昨年は無我夢中でステージに上がっていましたが、今年は地に足をつけて、しっかり考えながらステージに上がることができました」と、1年間で精神面も成長したと語ってくれた。 筋肉の面では「この1年で強化してきた部位は脚。もっと太くしたいと思っていて、少しは成長できたと思います(笑)」と笑顔で話してくれた。肉体も疲弊しているであろう大会後にも関わらず、笑みを絶やず取材に応じてくれる荻島選手の人柄がにじみ出ていた瞬間でもあった。 今回で日本女子フィジーク選手権、通称「ミス日本」2連覇に輝いた荻島選手。有頂天になるのではなく、真摯に競技に向き合ってきたからこその結果なのだろう。これから何連覇まで記録を伸ばしていくのか、荻島選手のさらなる躍進を期待させる一日であった。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
取材・撮影:FITNESS LOVE編集部