人懐っこさが魅力の看板猫すずのすけ! 「Gallery éf(浅草)」で楽しむ自家製ケーキと猫との時間
ボランティアの帰り道で遭遇。移転前も今も変わらぬおもてなし
渕川さんとすずのすけもともとギャラリー・エフには、一代目の看板猫として「銀次親分」がいたそう。すずのすけがお店にきたのは、銀次親分が旅立った約6か月後です。一体どのようにすずのすけと出会ったのか? 渕川さんに伺うと、当時のことを教えてくれました。キメ顔のすずのすけ「東日本大震災の際、お店のスタッフで飯舘村(いいたてむら)へボランティアに行ったんです。多くの犬や猫が取り残されていたので、餌やりや散歩などをしました。その帰り道、夜中の2時ごろに、車道の端に猫の目が光っているのを見つけたんです。普通なら素手では難しいと思うのですが、近づいたらすんなり素手で捕まえることができました。それが、すずのすけとの出会いですね。あまりに逃げなかったので、『ヒッチハイクしたんだね』ってことになっています(笑)」そっぽを向いたすずのすけ今でこそ元気いっぱいのすずのすけも、保護した当時はかなり体が弱った状態であったとのこと。しかし、子どもならではの活発さが功を奏したのか、あっという間に元気に。「病院に行ったら、後ろ脚を骨折していました。ヒゲもちりちりで、ストレスや栄養不調がひどかったようです。そのときが、生後6か月くらいでしたね。骨折は2か月くらい安静にしてくださいと言われたのですが、子どもだからじっとしているのが難しくて、お店のなかをひたすら動き回っていたら1か月ほどで治りました。版画 作・坂本千明以前のカフェは奥にギャラリーを兼ねた蔵があったので、そこにすずのすけの家を作ったんです。いつもはそこにいて、誰かが来ると店内をひたすら走って。カフェも含めてすべて自分の部屋みたいな感じで、ギャラリーに行く人を案内していましたね」
新たなカフェで紡ぐ思い出
以前のお店の扉に使われていたステンドグラス移転で大量の所蔵品が出た際も「みなさんにもらっていただいて、捨てるものがほとんどなかったんです」というほど地域に愛されていたお店。新たな場所に移った今も、アーティストのポスターやチラシを飾り、多くの人とつながり続けています。すずのすけも約10年もの間、変わらず看板猫として活躍。浅草の空気に包まれながら、お店とすずのすけは今日も訪れる人を笑顔にしています。 About Shop Gallery éf(ギャラリー・エフ) 東京都台東区寿4丁目6-11 営業時間:CAFÉ 11:00-17:00,LUNCH 12:00-14:00,BAR 18:00- (BARは水金土のみ) 定休日:月・火 公式Instagram:@galleryefasakusa
ウフ。編集部 磯部美月
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