名前を呼ばれただけでブーイング。イングランド代表マグワイアへの批判の危うさ【現地発】
代表選手が明かした内部事情。所属クラブ間の緊張がそこに
3月29日のコートジボワール戦では、一部のサポーターからマグワイアに対してブーイングが。一体感が損なわれる危うい行為だ。(C)Getty Images
W杯に向けてイングランド代表に必要なのは、国民も含めた一体感だ。にもかかわらず3月の親善試合ではマグワイアがブーイングに晒された。サポーターのこの行為は、悪しき時代への後退だとケイ記者は警鐘を鳴らす。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2022年4月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 昨年7月に開催されたEURO2020決勝の直前、私は多くのイングランド人に混じってウェンブリー・スタジアムへと続く道を歩いていた。その時に聞いたある歌が、しばらくの間、耳に残った。 それは名曲『ラ・バンバ』のメロディーを使ったハリー・マグワイアを称える歌で、これほどまでに国民に愛されている代表選手もいないだろうと、そう思わせるものだった。ハリー・ケインやラヒーム・スターリング、ジャック・グリーリッシュほど、
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