山梨学院、健大高崎などが初戦突破 高校野球秋季関東大会
高校野球の秋季関東大会は27日、横浜市のサーティーフォー保土ケ谷球場などで1回戦4試合があった。山梨学院（山梨1位）は東海大相模（神奈川2位）に延長十回タイブレークの末、6－5でサヨナラ勝ち。千葉黎明（千葉1位）は西武台（埼玉2位）を3―2で降した。 今春の選抜大会を制した健大高崎（群馬1位）は霞ケ浦（茨城2位）に9―0で七回コールド勝ち。佐野日大（栃木1位）は平塚学園（神奈川3位）に6－5で競り勝った。 28日はサーティーフォー保土ケ谷球場で、2回戦2試合がある。【高橋広之、角田直哉】 ◇健大高崎・加藤大成主将 ＜三回に右越えの先制本塁打＞ ちょっと先っぽだったんですけど、うまく（バットに）乗ったので、何とか入ってくれというふうに思いました。（相手の先発投手は）緩急を使うピッチャーで、引きつけすぎて差し込まれたり、詰まったりする感じが1打席目にあった。修正して、チームでも前でさばくのを徹底しようと話した。それがいい結果につながったと思います。 ＜新チームの特徴は＞ 前年に比べて長打というか、ホームランバッターがいないと思うので、その部分では逆に開き直っていて、単打でつないで、1点ずつ取っていくのが自分たちの野球だと思います。自分は前のチームから出ていて、今年の夏は（甲子園で2回戦敗退で）本当に悔しい思いをした。一球の甘さやすきで負けてしまうことを思い知った。そこは新チームになってからも落とし込んで、しっかり伝えているつもりです。 ＜石垣元気投手など前年のメンバーも残っている＞ やっぱり石垣や下重（賢慎）たち投手陣は頼りになるし、守備力は、練習にも力を入れてきたので持ち味の一つ。バッティングは長打力がないが、つなぐ力はある。守備からリズムを作って、いい攻撃につなげていきたいです。全員で選抜の優勝旗を（甲子園に）かえしにいくのが目標なので、それを実現したいと思っています。 ◇千葉黎明・中野大地監督 ＜2番手の米良康太投手が5回を無安打の好投＞ いつもはもう少しドタバタする投手なので（笑い）。でも、ある意味マイペースで度胸がある子なので、期待に応えてくれた。ずっと状態も良い。 ＜好投の要因は＞ 球は速くないが、今日は打者の手元で感じる球の強さがあったと思う。あとはクセ球で球が動くので、ずっと打者に差し込めていた。 ＜次の山梨学院の印象は＞ 豪快な野球というよりも、きっちりバントを決め、守備力もあるチーム。ひるまず、攻め続けていけば形にはなっていくと思う。勝ちたいと思っても勝てないのが野球。こっちができるのは勝つための準備と、勝てるための環境を作り、勝てるための動きをしていくことが大事。 ◇東海大相模・福田拓翔投手 (先発に)不安はなく、僕が投げ切ってチームが勝てばいいと思っていた。新チームになり、関東大会の出場が決まってからずっとそう思っていたので不安とかはなかった。 後半はセットポジションになってからの球数も多く、段々（球速が）落ちてきた。スピードよりは大事な場面で絶対にゼロで抑えようと思っていた。課題が出たことは良かったので、来年の夏の神奈川大会に向けて、しっかり修正していきたい。
