ドイツでの女子ダブル世界戦の会見で必勝誓う 松田恵里「必ず3団体統一王者に」 山中菫「絶対に勝ちます」
プロボクシングの女子ダブル世界戦(23日=日本時間24日、ドイツ・ハイデルベルク)の会見が21日、当地で行われた。WBA、WBO世界女子アトム級統一王者の松田恵里(30)=チーム10カウント=はWBC王者のティナ・ルプレヒト(32)=ドイツ=と日本女子で初めて3団体王座統一戦を闘う。IBF世界女子同級王者の山中菫(23)=真正=は初防衛戦として同級4位のファビアナ・バイティキ(28)=チェコ=の挑戦を受ける。 ルプレヒトと初対面した松田はフェースオフで闘志を高め、「今回、ドイツで試合ができるということで、関係者の皆さまに感謝を申し上げると共に、3団体統一戦をティナ・ルプレヒト選手と争えること、とてもうれしく思います。必ず勝って3団体統一王者になります」と意気込んだ。 所属ジムの元東洋太平洋バンタム級王者の鳥海純会長(50)は「3団体統一戦を行えること、とてもうれしく思います。今回はU-NEXTでライブ配信もあるので、是非皆さまに注目していただけたらと思いますし、松田恵里の名前を世界中に知らしめたいと思います」とコメントした。 松田は1月に東京・後楽園ホールで、WBA、WBO統一王者だった黒木優子(真正)に挑戦し、2-1の10回判定勝ち。3度目の世界戦で悲願の世界王座を獲得した。9月に2週間弱、メキシコで合宿を敢行。プロアマ通じて初めての海外での試合、外国選手との試合に備えてスパーリングを重ねた。帰国後はアマチュア選手らと拳を交えてきた。18日に日本を出発し、現地で最終調整している。 WBAとWBO王座は初防衛戦となる。日本女子の欧州での世界戦は2014年と18年にドイツで、今年10月にデンマークで行われたがすべて判定で敗れている。 山中は「今までの練習通りで試合に臨みます。負ける気はないので、絶対に勝ちます」と気合十分。真正ジムの山下正人会長(62)は「今回、ドイツで試合をするのは初めてのことです。ドイツの方に試合をできる機会を作っていただけたので、今後、そういう架け橋にわれわれがなれば良いなと思います」とコメントした。 山中は1月に後楽園ホールで、初防衛を目指していた王者の岩川美花(姫路木下)に対して世界初挑戦し、3―0の10回判定勝ち。元WBO世界ミニマム級王者の山中竜也(29)=真正=に続き、日本で初めて兄と妹で世界王者になった。
興行は動画配信サービスのU-NEXTで午前3時45分から生配信される。プロ戦績は松田が9戦7勝(1KO)1敗1分け、ルプレヒトが15戦13勝(3KO)1敗1分け、山中が8戦8勝(3KO)、バイティキが24戦21勝(5KO)1敗2分け。