「高すぎる」ガソリン代 国民民主求める「トリガー条項」凍結解除できるか?運送会社や農家は悲鳴
■燃料費がかさむ運送会社「賃金アップ」を期待
この動きを運送会社はどう受け止めているのでしょうか。 大阪府にある運送会社は、大型トラックなどで大阪から九州や関東までの往復、700~800キロの距離で荷物を運んでいます。 【ドライバー 青山翼さん】「(Q一回の輸送でかかる燃料コストはどれぐらい?)5万円ぐらいですかね」 長距離輸送がメインのためかさむ燃料費。5年前に、すべての経費のうちおよそ15パーセントだった燃料費は、価格高騰で今や20パーセントを占めるまでになっています。 「トリガー条項」の凍結解除にどんな期待をしているのでしょうか? 【ドライバー 青山翼さん】「まあ賃金アップですかね。やっぱり賃金アップしていただいて、みんなが『運送会社で働きたい』と夢というか、希望を持ってもらえるような会社になってほしい」 この会社の社長も…。 【トーワカーゴ 岡村成晃社長】「(解除なら)ありがたいですね。単純にこの一言に尽きます」 トリガー条項の凍結解除に期待はしていますが、一方で懸念もあるといいます。 【トーワカーゴ 岡村成晃社長】「(凍結解除されれば)お客様からやはり運賃の値下げの要請はあるかなと思います。他のものがいっぱい、トラック本体も上がっていますし、この辺をどういう風に吸収していくかが鍵かなと」
■いちご農家 重油は「いちごのために30万円~40万円使用」
さらに、取材を進めると「トリガー条項」に対し不安な気持ちを抱く人たちも…。 【市川農場 市川健治社長】「少し実ができてきて、もう2週間~3週間ぐらいしたら、イチゴの収穫がはじまる大切な時期になりますね」 滋賀県豊郷町にあるいちご農家では、糖度の高さにこだわった「章姫」という品種のいちごを栽培しています。冬だと1,2度まで下がるため、農業用ハウス内を温める重油が欠かせませんが、価格はかなり高騰しているといいます。 【市川農場 市川健治社長】「寒いといちごもびっくりするので、じわじわ寒さにあたるような環境づくりが大事ですので、30万円~40万円ぐらい(重油を)使用します。ただそれが上がっていますので、今シーズンは1.2~1.3倍になるか」