ゼレンスキー大統領「米国も英国もドイツも見ているだけだ」…北朝鮮兵のロシア派遣への対応を批判
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は1日、SNSへの投稿で、ロシアに派遣された北朝鮮兵への対応に関し、「米国も英国もドイツも見ているだけだ」と批判した。北朝鮮兵がウクライナ国境に迫る中、いらだちを募らせているようだ。ウクライナ侵略への北朝鮮兵の参戦について、実戦での課題を指摘する声も相次いでいる。 【写真】ロシアで撮影された北朝鮮兵とされる写真、数日中に交戦との情報も
ゼレンスキー氏は、北朝鮮兵がいる「すべての訓練所を把握している」と主張し、「機会があれば予防的に攻撃できるが、パートナー国次第だ」と述べた。「必要な長射程兵器の代わりに、米国も英国もドイツも見ているだけだ。どの国も北朝鮮軍がウクライナを攻撃し始めるのを待っている」と非難した。
露国内での北朝鮮兵の存在は、ウクライナや米韓などが確認済みで、英国防省も1日、「約1万人がロシア国内にいる」と指摘した。北朝鮮兵が「言語の壁」など露軍との間で問題を抱えるのは「ほぼ確実」とした。
ロシアと国境を接するエストニアのメディアによると、エストニア軍情報機関トップのアンツ・キビセルグ氏は、北朝鮮兵が派遣された地域の気候や地形に不慣れで、「非常に大きな損失が予想される」と分析した。