トランプ再選へ大前進…!いま全米があきれはてている、”敗北目前”ハリスの「焦り」と「豹変」の全真相
選挙戦最終盤…ハリスに異変が起きた!
11月5日に投開票が行われる米大統領選挙と米議会選挙がクライマックスに突入するなか、民主党のカマラ・ハリス候補が戦い方を変化させ、守りの姿勢に入っている。 【写真】えっ、まさか…全米が驚愕!ハリスの衝撃的すぎる「ドレス姿」…! 労働者層の男女、黒人男性、ヒスパニック系男性、若年層男性、アラブ系男女など、重要かつ忠誠心の高い民主党支持グループの一部で共和党ドナルド・トランプ候補への流出が続く中、ハリス陣営は何はともあれ止血を試み、負け込み具合を最小限に抑えるという守りの戦術を採用したように見える。 具体的には、つぎの3点である。 1. 選挙戦の雰囲気を「喜び」から「引き締め」に変更する 2. 争点を人々の関心が高い「経済」や「不法移民」から、「中絶」や「民主主義(候補者の品格)」にそらす。 3. ホワイトハウス死守(ハリス当選)をあきらめて上院支配を失わない努力にフォーカスする。 なぜ、ハリス陣営は最終盤で戦術を変更したのか。その内容を分析すれば、民主党指導部の戦況に関する自己評価が明らかになり、選挙の帰趨および選挙戦後の米政治の流れが読み解けるかもしれない。 日本ではあまり報道されることのない、興味深いウラ話も交えてお届けしよう。
トランプの猛攻!世論調査の「拮抗」の深層
政治サイトのリアル・クリア・ポリティクス(RCP)がまとめた各種世論調査の集計は10月25日時点で、ハリス候補とトランプ候補の全米支持率が48・5%で並び、「史上稀に見る大接戦」となっている。 また、米大手ネットワークNBCニュースが、それより少し前の10月4~8日に実施した世論調査もハリス候補の支持率もトランプ候補と同じ48%となり、前月調査の際にはあったハリス候補の5ポイントのリードが消えてしまった。 メディアによる「ハリス支持者の尋常ではない盛り上がり」報道が真実であったならば、労働者層、黒人男性、ヒスパニック系男性、若年層男性、アラブ系などでハリス副大統領の支持率がバイデン大統領の数字と比較して純増となってもおかしくないが、実際にはほとんどの世論調査で軒並み純減となっている。 上得意が次々と離れ始めており、新規顧客開拓どころの話ではない。筆者はハリス候補の圧倒的リードが伝えられていた時期から、「そもそもハリス候補には優位も勢いもない」と主張してきたので、世論調査の数字がいくぶん現実に近づいていると感じている。 ひるがえって、今回の選挙の帰趨を決めるとされる最も重要な激戦7州では、トランプ前大統領が僅差でリードしているとする世論調査が複数出てきた。また、トランプ候補が各州の選挙人獲得数だけでなく、一般有権者全体の得票数でもハリス候補を上回る可能性を指摘する声もある。 両陣営は趨勢がさらに詳細にわかる市郡単位の非公開リアルタイムデータを持っており、すでに投票結果がある程度見通せていると思われる。事実、ハリス陣営はコア支持層の流出が続く厳しい状況を受けて、戦術の大幅な変更を打ち出した。 まず、取材をできるだけ受けない従来の方針を転換し、アドリブ対応の下手さや、要領を得た回答が苦手という欠点をさらけ出してでも、敢えて積極的にメディア露出をする方針に切り替えた。 果たして、すべてのインタビューにおいて、「用意した回答内容に固執している」「はぐらかしとトランプ攻撃ばかり」「言い訳がましい」など、芳しくない評価が身内の民主党支持者からも積み上がっている。 また、各地の支持者集会でバイデン・ハリス政権のガザ問題対応に関してブーイングを受けることも多くなったが、うまく切り返したり、自分に反対する者を包摂する度量に欠けるとの批判がある。だが、少なくともトライしている姿勢は一部有権者に評価されよう。