異例の場外バトル?!“監督キラー”森保Jに完敗したインドネシアの韓国人監督に解任論浮上も韓国メディアが「目先の成果だけを見るな」と猛反発
18カ国が3グループに分かれて行われているアジア最終予選は、上位2位までの6カ国が自動的に出場権を獲得。3位と4位の6カ国がプレーオフに進むなかで、3分け2敗の勝ち点3ポイントで、4位の中国と3ポイント差の最下位に沈む現状からの巻き返しへ、いかなる手段も排除しないとトヒル会長は明言した。 これに反発したのがテヨン監督の母国、韓国のメディアだった。 たとえば『Xportsnews.com』は「シン・テヨンの席は保証されているのか」と題した記事のなかで、インドネシア全体の姿勢を皮肉まじりに伝えている。 「確かにインドネシア代表は5試合を終えた段階でひとつも勝てず、グループCで苦戦を強いられている。しかし、彼らはシン・テヨン監督がこれまでに成し遂げた成果や、あるいはこれまで遂げてきた目覚ましい成長について何も考えず、目先の成果だけを見て、指揮官の未来について話し合おうとしている」 U-23韓国代表を率いて2016年のリオ五輪に出場したテヨン監督は、その後に監督に就任したA代表で2018年のロシア大会にも出場。決勝トーナメントには進めなかったものの、グループステージではドイツ代表から白星をあげている。 その後にインドネシア代表およびU-23代表の監督に就任。特に後者では今年4月のパリ五輪アジア最終予選準々決勝でU-23韓国代表をPK戦の末に破り、10大会連続出場を阻止したテヨン監督の手腕へ、韓国は畏敬の念を抱いている。 たとえば『Sports Seoul』はPSSIが敢行した帰化作戦を、肝心の選手の質が伴っていないのではないかと、記事のなかで懐疑的な視線を向けている。所属先こそヨーロッパのクラブながら、ほぼ全員がレギュラーではない現実がそこにある。 「帰化させたヨーロッパの選手たちは、実際問題として役に立っていない。フィジカルに恵まれた選手たちを大量に招集し、まるでヨーロッパのようなチームを編成したものの、日本戦を含めてここまで力を出したとは言い難い」 最新のFIFAランキングで、インドネシアは130位となっている。数字がすべてではないものの、アジア最上位の15位につける日本とは地力の差が明白だった。さらに別の韓国メディア『OSEN』も、次のように伝えている。 「インドネシアの人々は、ホームで日本を破る奇跡を夢見ていた。しかし、日本に敗れた直後からSNS上を埋め尽くした<#styout>は、帰化選手によるパワー強化もまったく奏功しない状況に、ネットユーザーが失望感を募らせている状況を意味する。なかには帰化選手のほとんどがオランダ系という状況を受けて、オランダ人の指揮官を新たに招聘してほしい、という声もあがっている」 今日19日に一斉に行われるアジア最終予選の第6節で、インドネシアは再びジャカルタのグロラ・ブン・カルノ・スタジアムで、9月5日の初戦で引き分けたサウジアラビア代表と対峙する。試合結果次第では同国メディアを中心にテヨン監督の解任論がいよいよ高まり、韓国メディアが反論する場外戦がさらにヒートアップしそうだ。