広島の新井が黒田との最終章タッグを宣言!
阪神から広島へ移籍した新井貴浩(37)が宮崎・キャンプで存在感を示している。宮崎キャンプは、1クールを残すのみとなったが、緒方新監督は、ここまでの間、目についた野手として「新井、梵 英心、木村昇吾」の3人の名前を出した。 「新井は目の色が違う。取り組み方がチームへ刺激を与えている」 一塁、三塁でのレギュラー奪取を狙っている新井は、明日から、実戦形式の打席にも立つが、心待ちにしているのが、メジャーから凱旋する黒田博樹(39)と、8年ぶりに再現するタッグだ。07年オフに4番を張っていた新井は、阪神に移籍し、エースの黒田はドジャースへ。偶然にも、その2人が故郷とも言える広島で再び合流する。 一説では、両者の広島復帰は、お互いが連携していたのではないか?という噂もあるのだが、新井は「毎年、黒さんが帰国するオフには、ゴルフをしたり食事をしたりする機会を作ってもらって、日米の野球の違いの話なんかを聞かせてもらっていました。常に連絡は取り合ってきましたが、今回の僕の広島復帰は、誰にも相談もしませんでしたし、2人で連携していたわけでもなく、すべてが本当に偶然なんです。縁の深さなんですかね」と否定した。黒田の広島入団が決まると、さっそく国際電話をかけて「まだ一緒に野球ができますね」と伝えたともいう。 新井は、黒田の2歳下だが、広島時代は、いつも黒田のいじられキャラとして、ポジションこそ違ったが、公私において息のあった名コンビとして有名だった。 「僕はレギュラーを狙う立場。黒田さんはメジャーでの耀かしい実績を持った大黒柱としての立場です。間違いなく2桁は勝つでしょう。また勝つだけでなく、若いピッチャーにとっても最高のお手本になるんだと思うんです。立場は違うけれど、黒さんが抑えて僕がサードを守って打ってチームが勝てば、それは夢みたいなドラマですよね。お互いに切磋琢磨しながら、広島で野球人生の最終章を黒さんと共に闘いたいと思います」