小池都知事が定例会見3月16日(全文1)優生保護法関連文書調査は最優先で
平昌パラリンピックは何に重点を押して視察されるのか
NHK:幹事社、NHK、【カサマツ 00:09:31】です。幹事社から質問します。先ほど冒頭にもありましたけれども、あしたから平昌パラリンピックの視察に行かれます。競技の観戦や視察なども一部ありますけれど、日程的には輸送ですとかボランティアですとか、運営面の視察も組まれています。限られた時間の中で、あらためて、何に重点を置いて視察をされたいと考えてらっしゃいますか。 小池:以前から申し上げているように、パラリンピックの成功なくして東京大会の成功はないということで、特にパラリンピックがどのような運営の仕方をされているのか見てまいりたいと思います。それからパラリンピックでございますので、当然、バリアフリーの観点、ユニバーサルデザインなど、いわゆるアクセシビリティーのヒントがないかどうか、実際に見ていきたいと思います。 それから、大会の関連施設、さらには輸送ですね。そして閉会式には参加する、出席する予定といたしておりますので閉会式の運営など、直接視察をしていきたいと考えております。それから現地では、今度はIPCですから、パーソンズ会長と面会も予定をいたしております。パーソンズ会長は昨年の10月に会長になられたそのあと、お目に掛かったところでございます。ぜひ、次回のパラリンピック大会を成功させるために、貴重な機会に会長のお考えなどもしっかり伺ってまいりたいと思います。大変、駆け足の日程でございますけれども、平昌パラリンピック大会を見て、現地の空気を肌で感じまして、それを2020年へつないでまいりたいと、こう考えております。
公文書の在り方について
NHK:次ですが、国でも今、議論になっていますが、公文書の在り方に関連する質問です。その中でも優生保護法、旧優生保護法に関連する質問なんですけれども、この法律の下で強制的に不妊手術が行われたことについて、東京都では資料については件数のみしか残っていないということです。全国のほかの県に比べても資料に限りがあるほうだといえるかと思います。小池知事は先日、関連する文書がないか、あらためて調査を指示したと答弁されていましたが、この調査とは具体的にどのような項目を想定したものなのか、また期限などは考えていらっしゃいますか。 小池:今、ご質問にあったとおりでございますけれども、現在のところ確認している旧法ですね、優生保護法関連の記録というのは、都が所有しているもの、確認しているのは、現時点で不妊手術の件数のみでございます。で、関係局には、ほかに関連する文書がないか、あらためて調査を指示しておりまして、今後、できる限り実態の把握に努めていきたいと考えております。まずは関連する文書がないかどうか、そして調査することをまずは最優先でやっていきたいと思います。 それからこの問題は、そもそも法律、国の法律に基づいて行われたものでございますので、国のほうとしても早期に、大きな方針を出していただくということが、その調査の充実につながっていくのではないかと思います。その方針が示された上で必要な対応も行っていきたいと考えております。